01 | カイドウの睡り未だ足らず | 海棠 | 玄宗皇帝が酔後の楊貴妃を評した言葉から、美人が、眠り足りないときのように、酒に酔って目もとをほんのり赤くしているさまをいう。 |
02 | 人に接すべき態度は温良キョウ倹譲 | 恭 | 論語で、子貢が孔子の人に接する態度を評していった言葉から穏やかで、素直で、うやうやしく、つつましやかで、ひかえめな態度。 聖賢の人に接するさまをいう。 |
03 | ガイ風南よりして彼の棘心を吹く | 凱 | 母親が愛情を持って子供を温かく見守り育てることのたとえ。 「凱風」は暖かい南風。母の慈愛を表す。 |
04 | カツモクして相待つ | 刮目 | 相手がどれくらい変化したかよく見ようと、待ちかまえること。 |
05 | 往時ビョウボウすべて夢に似たり | 渺茫 | 過ぎ去った昔の事はもうはるかかなたの事で、 とりとめがなく、まるで夢のように思えるということ。 |
06 | エンソ河に飲むも腹を満たすに過ぎず | 鼴鼠・偃鼠 | もぐらが川で水を飲んだとて、腹がいっぱいになればもう飲めない。 人はそれぞれ定まった分に応じて安んずるのがよいというたとえ。 |
07 | クン酒山門に入るを許さず | 葷 | 強い香りの野菜と酒は禅僧の修行の心を乱すもとになるから、寺の境内に持ちこんではならぬことを戒めた言葉。 |
08 | 蚊のマツゲに巣くう | 睫 | 焦螟(しょうめい)…蚊のまつげに巣くうという、想像上の微小な虫。 転じて、ごく小さなもの。 |
09 | 既往はトガめず | 咎 | 過去の出来事についてとがめだてするより、将来を慎むことが大切である。 |
10 | ケイコ春秋を知らず | 蟪蛄 | 夏の期間だけに限られた命の短い蝉は春も秋も知らないから、短命なこと、 あるいは世間知らずなことをいう。 |
11 | カコウありといえども食らわずんば其の旨きを知らず | 佳肴・嘉肴 | 聖人の教えも、学ばなければ、そのよさがわからない。 大人物も、用いてみなければ、その能力を知ることができない。 |
12 | 枳棘はランポウの棲む所に非ず | 鸞鳳 | からたちの中には鸞や鳳は住まない。 賢人は居るところを選ぶ。 |
13 | カクシャクたるかな是の翁や | 矍鑠 | 光武帝が、歴戦の勇将、馬援に対して言った言葉。 「年をとっても、元気なじいさんだなあ」の意。 |
14 | 九仞の功を一キに虧く | 簣 | 高い山を築くのに、最後のもっこ1杯の土が足りないために完成しない。 長い間の努力も最後の少しの過失からだめになってしまうことのたとえ。 |
15 | 悪夢にウナされる | 魘 | 悪い夢を見ること。 |
16 | アブ蜂取らず | 虻・蝱 | 二つのものを同時に取ろうとすると、結局両方とも取れず終いになるということ。 欲張ると損をする。 |
17 | カンをオオいて事定まる |
棺 蓋 |
ある人の評価は、その人が生きている間に公平に下すことは難しく、死んだ後にならないと定まらないということ。 |
18 | 鉤を窃む者はチュウせられ、 国を盗む者はショコウとなる。 |
誅 諸侯 |
帯留めを盗む程度のこそどろは死刑に処せられるのに、 国を盗むような大どろぼうは人を支配する権力者になる。 |