01 | 危うきことルイランの如し | 累卵 | 小さな悪事をはたらいた者は、いずれ大きな犯罪を犯すようになるということ。 そのためにも、ちいさな悪事も見逃さずに戒めるべきであるということ。 |
02 | ハクケイの欠けたるは、尚磨くべし | 白圭 | 白圭のような美しい玉でも、欠けたら磨けば元に戻るけれども、失言は取り返しがつかない。 |
03 | 猫の歯にノミ | 蚤 | 猫が蚤を取ろうと歯で噛もうとするが なかなか捕まえられない。不確実なこと、めったに成功しないこと。 |
04 | 天網はカイカイとして疎にして失わず | 恢恢 | 天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。 悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。 |
05 | タンゲイすべからず | 端倪 | はじめから終わりまでを安易に推し量るべきでない。 推測が及ばない、計り知れないといった意味で用いられる表現。 |
06 | 杖にスガるとも人にすがるな | 縋・攀 | どんなときにも自分自身の努力を忘れるなという戒め。 安易に他人を当てにしてはいけないということ。 |
07 | 狂瀾をキトウにかえす | 既倒 | うずまく大波をささえてもとに押し返すの意から勢力のおとろえたのを挽回する。 |
08 | ヌカの中で米粒探す | 糠 | 見つかる可能性がほとんどないというたとえ。 また、限りなく不可能に近いことのたとえ。 |
09 | 余所のゴボウで法事する | 牛蒡 | 他人の物を利用して自分の義務を果たすこと。 また、他人に便乗して、自分のするべきことをやるたとえ。 |
10 | ヨりを戻す | 縒 | 男女が元の関係に戻ること、復縁すること。 |
11 | 新たにモクする者は必ず冠を弾く | 沐 | 髪を洗ったばかりの人は、ちりを払ってから冠をかぶるという意から、潔白な人ほど汚れたものを避けることをいう。 |
12 | 玉をテラいて石を賈る | 衒 | 値打ちのある物のように見せかけて、実際は粗末な物を売るたとえ。 |
13 | 虎ウソブきて谷風至る | 嘯 | 虎がほえると谷風が起こるということから、立派な君主のもとにはすぐれた臣下が現れる。また、英雄が出現して天下に風雲の起こることのたとえ。 |
14 | 能書きとチャボの時は当てにならぬ | 矮鶏 | 自己喧伝の文句は信用できないということ。 |
15 | ソウリン実ちてレイギョ空し |
倉廩 囹圄 |
こめぐらが一杯になれば、牢屋には罪人がいなくなる。食に満ち足りていれば人は罪を犯さない。 食糧事情さえよければ、天下は平安であるということ。 |
16 | 木に付く虫は木をカジり 萱に付く虫は萱をツイバむ |
齧 啄 |
離すべからざる関係のものがあることのたとえ。 |
17 | テンなき森のイタチ |
貂 鼬 |
貂がいない森で鼬が威張るという意味から、 権力者や実力者がいない所で、取るに足らないつまらない人間が幅をきかせるということ。 |