01 | 過てば則ち改むるにハバカるなかれ | 憚 | 自分が誤っていると悟ったなら、躊躇なく、すぐ改めるべきである。 |
02 | 国大なりとイエドも戦いを好めば必ず亡ぶ | 雖 | たとえ国が大きいとしても、その国が戦争を好めば必ず滅びてしまい、たとえ国が今は安泰だったとしても、戦争が起きることを忘れてしまったら、その国を危険にさらすことになる。 |
03 | 細人の人を愛するやコソクを以てす | 姑息 | 「細人」は小人と同じ意で、つまらぬ人間の意。 その場しのぎで、何らかの見返りを求める薄っぺらな愛。 |
04 | 船盗人をカチで追う | 徒・徒歩 | 無駄な骨折りのたとえ。 また、やり方が適切でないたとえ。 |
05 | 共に交わりをキュウショの間に定む | 杵臼 | 身分をこだわらずに人付き合いをすること。 「杵臼」はきねとうすのこと。 |
06 | 画竜テンセイを欠く | 点睛 | 物事をりっぱに完成させるための、最後の仕上げを忘れること。 また、全体を引き立たせる最も肝心なところが抜けていること。 |
07 | 好んで酒を飲むべからず、 ビクンにして止むべし |
微醺 | すすんで酒を飲むのは好ましくない。ほろ酔い程度でやめておくべき、という意。 |
08 | ロウオウを奉じて焦釜に注ぐ | 漏甕(瓮) | 水漏れするかめまで使って、焦げているかまに水を注ぎかける。間近に迫った危急を救うには、手段のよしあしを考慮しているひまがないというたとえ。 |
09 | いくらフクロウを仕込んでも鷹にはならぬ | 梟・鴟 | いくらフクロウを調教してみても、鷹にはなれない。 もともと素質のない人間には、いくら教えてみても無駄だということ。 |
10 | 諸君が多弁をロウすればろうするほど人は記憶しないだろう | 弄 | フェヌロンの言葉。 饒舌に語れば語るほど、内容が薄っぺらくなり人々の記憶には残らない。 |