01 | フヨウは面のごとく、柳は眉のごとし | 芙蓉 | 玄宗皇帝が楊貴妃を思っていった言葉。蓮の花を見ては楊貴妃の顔を浮べ、柳の枝は眉の様に思われた。 |
02 | アツウンの曲 | 遏雲 | 空を流れ行く雲までもおしとどめるすぐれた音楽や歌声のこと。 |
03 | イツボウの争い | 鷸蚌 | 利益をめぐって両者が争っている間に、第三者に利益を横取りされて共倒れに終わってしまう愚かさのたとえ。 |
04 | ニジュ虐を為す | 二豎 | 病気をした晋の景公が、病因の変化 (へんげ) である二人の豎子が良医を恐れて肓 (こう) と膏 (こう) の下に隠れた夢を見たという故事から、病魔に冒されること。 |
05 | ソクインの心は仁の端なり | 惻隠 | あわれみの心は、仁の芽生えである、という意味。 |
06 | ワラビのほだで手を切れば骨まで切れる | 蕨 | 蕨の小枝は柔らかそうに見えていても、鋭いことから油断は禁物ということ。 |
07 | 良馬はベンエイを見て行く | 鞭影 | 良い馬というものは、鞭でその尻を叩かれる前に、鞭の影を感じ取るだけで走る速度を上げることができる。優れた人物は、他人の指示や指導を待たずに行動ができる。 |
08 | 月にムラクモ花に風 | 叢雲 | 名月には雲がかかってせっかくの月が見えず、満開の花には風が吹いて花を散らしたりする。 転じて、良いことにはとかく邪魔が入りやすく、思うようにはいかないということ。 |
09 | 触らぬ神にタタりなし | 祟 | その物事にかかわりさえもたなければ、災いを招くことはない。 めんどうなことによけいな手出しをするな、というたとえ。 |
10 | 自由はサンテンの空気に似ている、どちらも弱い者には堪えることは出来ない | 山巓 | 芥川龍之介の言葉。山の頂は空気が薄く、身体が弱いと耐えられない。自由も同じで、心の強さがなければ自由に振り回されて終わってしまう。 |