01 | かめの年を鶴がウラヤむ | 羨 | 千年の寿命をもつという鶴が、寿命万年の亀をうらやましがる。欲に限りのないこと。 |
02 | 老牛、シトクの愛を懐く | 舐犢 | 親が自身の子を溺愛すること。 「舐」は舐める、「犢」は牛の子のことで、牛が子牛を舐める様子にたとえた言葉。 |
03 | 内クルブシは蚊に食われても悪い | 踝 | くるぶし、とくに内側のくるぶしに近い傷は、小さなものでも危険であるから、注意しなくてはいけない。 |
04 | 常にリョウウンの志あり | 凌(陵)雲 | 世俗を超越した高潔な志。 また、立身出世をしようとする志のたとえ。 |
05 | 魚を得てセンを忘る | 筌 | 魚を得てしまうと、魚とりの道具である筌は不要になり忘れてしまうように、目的を達すると、それに役立ったものの功を忘れてしまうというたとえ。 |
06 | ウツバリの塵を動かす | 梁 | 歌のうまいことをほめるたとえにいう。 梁塵(りょうじん)を動かす。 |
07 | 我に妻子ケンゾクなし、ただ書画あり | 眷属(族) | 眷属は親族のこと。私には妻子や親族のような、現世にこの身を縛るようなものはなにひとつ無い。ただ書画への芸術的意欲だけが私をこの世にとどめているのだ。 |
08 | 粟ともヒエとも知らず | 稗 | アワとヒエの区別もつかないほどの、高い身分や金持ちの生活をいった言葉。 |
09 | 立てばシャクヤク座れば牡丹 | 芍薬 | 美しい女性の容姿や立ち居振る舞いを花にたとえて形容する言葉。 |
10 | 芸術家は創造しつつある間はケイケンな宗教家である | 敬虔 | ショーペンハウアーの言葉。 あらゆる芸術は神に通じる、という意味。 |