01 | キンカ一日の栄 | 槿花 | 朝咲いて夕べにはしぼんでしまう槿花は、その華麗な花の美しさも一日のものでしかない。 栄華のはかないことのたとえ。 |
02 | イり豆に花が咲く | 煎・炒・熬 | 一度衰えていたものが再び勢い盛り返すこと。 ありえないことが実現すること。 |
03 | 禍福はアザナえる縄の如し | 糾・糺 | 幸福と不幸は、より合わせた縄のように交互にやってくるということ。 |
04 | 過ちを改むるにヤブサかならず | 吝・嗇・悋 | あやまちを改めることにためらってはならない。 |
05 | リンゲン汗のごとし | 綸言 | 皇帝が一旦発した言葉(綸言)は取り消したり訂正することができないという中国歴史上の格言。 |
06 | カワウソ多ければ則ち魚擾れ、鷹衆ければ則ち鳥乱る |
獺 水獺 川獺 |
かわうそが多ければ、魚は恐れて乱れる。 役人を多くすると、その応対に民衆が苦労するということの喩え。 |
07 | 法螺とラッパは大きく吹け | 喇叭 | 嘘をつくなら人が信じないような大ぼらを吹け。 そういう嘘なら人も傷つけず、嘘だとわかっても腹も立たないということ。 |
08 | ソウリン実ちて礼節を知る | 倉廩(稟) | 生活が安定してはじめて礼儀を重んじるゆとりが生じる。 |
09 | ハリもルリも照らせば光る | 玻璃 | 瑠璃も玻璃も光を当ててみると、きらりと光るから雑多な石ころに混ざっていても、すぐに所在が知れる。 優れた才能をもつ者は、たとえどこにいようと目立つものであるというたとえ。 |
10 | 人間の苦しみの中でサイギ心という奴が一番苦しいものかな | 猜疑 | 井上靖の言葉。 火刑(ひあぶり)よりも磔(はりつけ)よりも苦しいかも知れないなと続く。 |