01 | 亭主の好きな赤エボシ | 烏帽子 | 烏帽子は黒塗りが普通だが、亭主が赤い烏帽子を好めば家族はそれに同調しなければならない。一家の主人の言うことには従わなければならないということのたとえ。 |
02 | 考えとソクイは練るほど良い | 続飯 | 考えは練れば練るほどよくなるように、続飯(米飯をつぶして練った糊)も練れば練るほどよい粘りがでてすぐれた糊となる。 |
03 | 飴をネブらせて口をむしる | 舐 | 口先でうまいことを言って喜ばせて、相手の心の裏を聞き出すこと。 |
04 | 鶍のハシの食い違い | 嘴・觜 | ものごとが食い違って思うようにならないことのたとえ。 |
05 | 粟ともヒエとも知らず | 稗 | アワとヒエの区別もつかないほどの、高い身分や金持ちの生活をいった言葉。 |
06 | 魚を得てセンを忘る | 筌 | 魚を得てしまうと、魚とりの道具である筌は不要になり忘れてしまうように、目的を達すると、それに役立ったものの功を忘れてしまうというたとえ。 |
07 | 珠玉のガレキに在るが如し | 瓦礫 | 珠玉が瓦 (かわら) や小石の中にまじっているように、りっぱな人物がつまらない人々の中にまじっていることのたとえ。 |
08 | コンリョウの袖に隠れる | 袞竜 | 天子の威徳を利用して責任を逃れる。天子の特別な恵みにすがり、自分勝手なことをする。 |
09 | カンナン汝を玉にす | 艱難 | 人は多くの苦しみや困難を経てはじめてりっぱな人間となる意。 |
10 | チチュが網を張りて鳳凰を待つ | 蜘蛛 | 力のないものが強大なものに立ち向かう。はかない抵抗のたとえ。とうてい太刀打ちできないことのたとえ。 |