01 | ネハンエは仏法の正月 | 涅槃会 | 涅槃会(ねはんえ)とはお釈迦様が亡くなられた日におこなわれる法要で、この日を正月と称して涅槃団子を配る風習が行われている地域がある。 |
02 | 倉廩実ちてレイギョ空し | 囹圄(圉) | こめぐらが一杯になれば、牢屋には罪人がいなくなる。食に満ち足りていれば人は罪を犯さない。 食糧事情さえよければ、天下は平安であるということ。 |
03 | サンシャを避く | 三舎 | 三舎の距離だけ退くというのが原義で、相手を恐れてしりごみすること、また、相手に一目置くことのたとえ。 |
04 | エセ侍の刀いじり | 似非 | 実力が伴っていない者ほど虚勢を張って人を脅すたとえ。武士らしくない意気地のない武士に限って、人前で刀を振り回す意から。 |
05 | ジュンサイで鰻繋ぐ | 蓴菜 | 不可能なこと、ばかばかしいことのたとえ。 |
06 | 人生根蔕無く、飄としてハクジョウのちりのごとし | 陌上 | 人生にはしっかりした土台というものがなく、まるで、都大路にひるがえる塵のようなものである。 |
07 | ショウラの契り | 松蘿 | (松の木にサルオガセや蔓草がからみつくところから) 愛情の深いさまをいう。 |
08 | 家鶏を厭い、ヤチを愛す | 野雉 | 古いものを嫌って新しいものを好むこと。家で飼っている鶏を嫌って、野性のきじを好むという意味から。 |
09 | ウエンの卵毀らずして後に鳳凰集まる | 烏鳶 | 烏や鳶といった平凡な鳥の卵も壊さないようにしてやれば、鳳凰のようなめでたい鳥まで集まってくるという意味。仁に基づいた寛大な政治を行えば、それを募って優秀な人物が集まってくることのたとえ。 |
10 | トリモチの蠅 | 鳥黐・黐 | トリモチで蠅を刺すよう。 方法が悪い。 無理なことはやっても無駄である。 |