01 | 名をチクハクに垂る | 竹帛 | 名前を歴史上にとどめる。 後世に伝えられるような偉業をなし遂げること。 |
02 | 一薫イチユウ十年なお臭あり | 一蕕 | よいことはすぐ消え、悪いことはいつまでも残るということ。また、善人の勢力は衰え、悪人が栄えるたとえ。 |
03 | セッカク黄を食らえば則ちその身黄なり | 尺蠖 | 食べるものによって虫が体の色を変えるのと同じように、君主の栄枯はそのまま臣下の盛衰にかかわるということ |
04 | 初めてヨウを作る者は後無からん | 俑 | 墓に埋葬する人形を最初に作った人間はきっと子孫が断絶するだろう。孔子が、人形を死人とともに埋めることを殉死の悪習が生ずるもとになったとして憎んだ故事。 |
05 | ケンロの技 | 黔驢 | 自分の腕前や技量が劣っているのを自覚せずに恥をかくこと。見かけだおしで、思ったほどの能力がないことのたとえ。 |
06 | 仏に方便、聖人にケンドウ | 権道 | 正しい目的のためには、ある程度いろいろな手段を用いるのは仕方がない。 |
07 | 物に必至有り、事にコゼン有り | 固然 | 物事には、すべてそうなっていく傾向(必然性)があり、元々そうあるべき道理がある。 |
08 | コタツで河豚汁 | 炬(火)燵 | ゆっくり体を休めると言ってこたつに入りながら、もしかしたら命にかかわるかもしれないフグを食べるように、矛盾したことのたとえ。 |
09 | シボクの信 | 徙木 | 約束を必ず実行することのたとえ。 為政者は人民に法の権威や信用を示すべきという戒めのこと。 |
10 | 天地は仁ならず、万物をもってスウクとなす | 芻狗 | 天地は仁などではなく、あらゆる命も人間も、公平に“わら犬”のように扱っているだけであり、人間だけを特別扱いしたりなんかしない。老子の言葉。 |