01 | むみょう じょうや | 無明 | 煩悩を振り払うことが出来ず、悟りを得ることが出来ない様子。仏教の言葉で、「無明」は夜が明けないという意味から、仏の真理を理解できず、悟りを得ることが出来ないことのたとえ。 多くの人々が悟りを得ることが出来ないことを、夜が長く続いて明けないことにたとえた言葉。 |
( ? )長夜 | |||
02 | ふうしょう じんば | 風檣 | 勇ましく、やる気が満ちていること。または、文章や詩句などの力強さのこと。 「風檣」は風をはらんだ帆船の帆柱。 「陣馬」は戦地にいる馬。 |
( ? )陣馬 | |||
03 | かんと しょうぜん | 環堵 | 荒れ果てていて狭く質素な家の様子。 「堵」は長さの単位で、一堵は約二・二メートル。 「蕭然」は寂しい様子。 周囲が二・二メートルほどの寂しい家ということから。 |
( ? )蕭然 | |||
04 | かんか ふぐう | 轗軻 | すぐれた才能を持ちながら、世に受け入れられないこと。 または、物事が思い通りにいかず、地位や境遇に恵まれないこと。 「轗軻」は道が悪く車がうまく進めないことから転じて、物事が思い通りにいかないことのたとえ。 |
( ? )不遇 | |||
05 | しつう ぶっしょう | 悉有 | すべての人は仏になる素質を持っているということ。 またはこの世に存在するすべてのものは、仏そのものであるということ。 「悉有」はすべての人が持っているということ。または、この世に存在するものすべてということ。 |
( ? )仏性 | |||
06 | ひんぼ りこう | 驪黄 | 物事の見た目にこだわらず、本質を見抜くことのたとえ。 「牝牡」はめすとおすのこと。 「驪黄」は色の黒色と黄色。 |
牝牡( ? ) | |||
07 | めいぼう こうし | 皓歯 | 美女のこと。 「明眸」は美しく透き通った瞳のこと。 「皓歯」はきれいに並んだ白い歯という意味。 楊貴妃の美しさをたたえた言葉。 |
明眸( ? ) | |||
08 | けんがい ろくば | 勒馬 | あと少しのところで危険なことに気がついて引き返すこと。 「懸崖」は険しい崖。 「勒馬」は馬の手綱を強く引くこと。 |
懸崖( ? ) | |||
09 | せいかん ざんぶ | 讒誣 | 悪意を持って、無実の罪で相手を非難して追い込むこと。 「擠陥」は悪意を持って罪に陥れること。 「讒誣」は罪をでっち上げて、その罪で非難すること。 |
擠陥( ? ) | |||
10 | うんじょう げつべつ | 月鼈 | 両者の違いが非常に大きいこと。 「雲壌」は天と地。 「月鼈」は月とすっぽん。 どちらも違いが大きいことのたとえとして使われる言葉。 |
雲壌( ? ) |
■問2
01 | うしつ にしゃ | 仏語。 仏の三十二相の一つ。 仏の頂に突起して髻(もとどり)状をしているもの。 肉髻(にくけい)。 |
烏瑟 膩沙 | ||
02 | しちゅう だいてん | 史籀が今までの書体を改変して作った大篆という名前の新しい書体のこと。 「史籀」は中国の周の宣王のときの歴史を記録して、歴史書を編修する史官のこと。「大篆」は書体の名前。 |
史籀 大篆 | ||
03 | だんせい かくしゅく | 貧しい暮らしをしながらも勉学に励むこと。 「薺」は植物のなずなのことで、質素な食べ物のたとえ。 「画」は四つに切り分けること。 |
断薺 画粥 | ||
04 | がいふう しょうう | 物事の起こる前触れ。 「磑風」は石臼を回すように、羽虫などの虫が回るように飛び回れば風が吹くという言い伝えのこと。 「舂雨」はきねでつくように、羽虫などの虫が上下に飛び回ると雨がふるという言い伝えのこと。 |
磑風 舂雨 | ||
05 | ちょし ていき | 禅宗の言葉で、思い悩み、心の働きが止まってしまうこと。 「佇思」はその場に止まって悩むこと。 「停機」は心の働きが止まること。 |
佇思 停機 | ||
06 | ぞくれい かつう | 現状に満足せず、学識に磨きをかけて、さらにすぐれた人材になること。 「鏃礪」は矢の先にやじりをつけて、それを研いで鋭くすること。 「括」は弦を受ける矢の部分、矢筈。 「羽」は矢羽。 竹にやじりや矢筈、矢羽をつけて矢を作るという意味から。 |
鏃礪 括羽 | ||
07 | かせい なんし | いつまで待っても実現する見込みのないこと。 「河」は黄河のこと。 千年に一度しか澄むことがないといわれる黄河の水が澄むのを待つ意から。 |
河清 難俟 | ||
08 | べんぺき きんり | 人からの励ましを受け、努力して学問や道理の奥深くを理解していくこと。または、身に切実なことだけを考えること。または、文章などがしっかりと考えられていて、深い意味が込められていること。 |
鞭辟 近裏 |