問1
01 | らんさい ぎょくせつ | 蘭摧 | 美しい女性や賢い人の死をたとえた言葉。 蘭の花が散り、玉が砕けるという意味。 |
( ? )玉折 | |||
02 | りゅうれん こうぼう | 流連 | 家にも帰らず、仕事もせずに酒を飲んだり遊びにふけって無駄に日々を過ごすこと。 「流連」は川遊びや山遊びに夢中になって帰るのを忘れること。 「荒亡」は狩りをしたり、酒を楽しんだりして仕事をしないこと。 |
( ? )荒亡 | |||
03 | せっかん かんげん | 折檻 | 臣下が自身の君主を厳しく諫めること。「折檻」は手すりが折れること。 「諫言」は下の立場の者が、上の立場の者を諫める言葉。 中国の前漢の時代の朱雲は、成帝がひいきにしている臣下は奸臣であり、切り捨てるべきだと諫めた。しかし、成帝はそれに怒り、朱雲を処刑するように命じると朱雲はそれに抵抗し、手すりにつかまったまま成帝を諫め続けていると、手すりが折れたという故事から。 |
( ? )諫言 | |||
04 | かいろう どうけつ | 偕老 | 夫婦の仲がいつまでも良好であること。 「偕老」は夫婦が一緒に年老いていくこと。 「同穴」は同じ墓に入ること。 |
( ? )同穴 | |||
05 | えいがい きょうしん | 影駭 | ちょっとしたことで驚き、ひどく恐れて震え上がること。 「影駭」は影を見るだけで驚くこと。 「響震」は物音が聞こえただけで震え上がること。 |
( ? )響震 | |||
06 | はんぶん じょくれい | 縟礼 | 形式や規則、礼儀、手続きが複雑で面倒くさいこと。 「縟礼」は複雑で分かりづらい礼儀や作法のこと。 |
繁文( ? ) | |||
07 | きんせい ぎょくしん | 玉振 | 備わっている才知と、人徳の釣り合いが取れていることのたとえ。 または、そのような人のこと。「金声」は鐘を鳴らすこと。 「玉」は磬という打楽器のこと。「振」は収めること。 古代中国の音楽は、まず始めに鐘の音から始まって、琴や笛の音が続き、最後は磬で締めくくるというもので、最初から最後までよく整っているもののたとえとして使われる。孟子が孔子を賛美したとされる言葉。 |
金声( ? ) | |||
08 | ぞうじ てんぱい | 顛沛 | 忙しくて慌ただしい時。または、ごく短い時間のこと。 「造次」は慌ただしい時。とっさの場合。 「顛沛」はつまずいて転ぶことから、ごく短い時間のたとえ。 |
造次( ? ) | |||
09 | ぼうじ せいちゅう | 掣肘 | 他人の横から口を出して邪魔をすること。 「旁」はそば、近い場所という意味。 「掣肘」は肘を引っ張るという意味から、仕事の邪魔をすること。 |
旁時( ? ) | |||
10 | きっきゅう じんすい | 尽瘁 | 国のために命を懸けて尽くすこと。 「鞠躬」は身を低くしてかしこまること。 「尽瘁」は自分のことをかえりみずに、全力をつくすこと。 |
鞠躬( ? ) |
問2
01 | ぎゅうしゅう ばぼつ | 役に立たないもののこと。 「溲」は尿、小便。「勃」は糞、大便。 牛の尿と馬の糞という意味から。 また一説には、「牛溲」は利尿作用があるとされる薬草のおおばこのこと。 「馬勃」は簡単に入手できるきのこの一種のほこりたけのこと。 どちらも貴重ではなく、大して役に立たないものという意味から。 |
牛溲 馬勃 | ||
02 | うふう よういく | 鳥や獣が子を産んで育てること。 「嫗伏」は鳥が翼で卵を覆って温めること。 「孕鬻」は獣が子を産んで育てること。 |
嫗伏 孕鬻 | ||
03 | だんせい かくしゅく | 貧しい暮らしをしながらも勉学に励むこと。 「薺」は植物のなずなのことで、質素な食べ物のたとえ。 「画」は四つに切り分けること。 中国の北宋の范中淹は、冷めて固まった粥を四つに切り分けて、朝と夜に二つずつ食べ、おかずには刻んだなずなを食べるという、貧しい暮らしをしながらも勉学に励んだという故事から。 |
断薺 画粥 | ||
04 | りょうとう げきしゅ | 天子や貴族などの地位の高い人が乗る船。 「鷁」は中国の想像上の水鳥で、強風の中でも難なく飛ぶことができるので、水難避けとされている。 |
竜頭 鷁首 | ||
05 | とうしゅ いとん | 膨大な財産のこと。 または、大富豪のこと。 「陶朱」は中国の春秋時代の越の王である勾践に仕えた范蠡の別名。 「猗頓」は中国の春秋時代の大金持ちの名前。 巨万の富を得た范蠡に、資産家の教えを受けた猗頓は、牛や羊を飼い、塩を作って富を築き、金持ちといえば猗頓と人々に言われるまでになったという故事。 |
陶朱 猗頓 | ||
06 | はりゅう きざ | 礼儀作法に外れていて、失礼な態度のこと。 「跛立」は片足で立つこと。 「箕坐」は足を投げ出して座ること。 |
跛立 箕坐 | ||
07 | じゅんこう ろかい | 故郷のことを懐かしいと思う気持ちのこと。 または、故郷の懐かしい味のこと。 「蓴羹」はじゅんさいの吸い物。 「鱸膾」は魚のすずきのなます。 中国の晋の張翰は、故郷の食事であるじゅんさいの吸い物と、すずきのなますが恋しくなり、官職を辞めて洛陽から帰郷したという故事から。 |
蓴羹 鱸膾 | ||
08 | きこう かいそく | 主に虫や鳥の類のことで、生き物のそのもののこと。 「跂行」は虫などがはうことや足で歩くこと。 「喙息」は口で息をするものということから。 |
跂行 喙息 |