問1
01 | ねんげ みしょう | 拈華 拈花 |
言葉を使うことなく、心から心へと通じ合うこと。 釈迦が花を指でつねったところ、弟子の中で迦葉だけが意味を理解して微笑したので、釈迦は迦葉に仏法の奥義を授けたという故事から。 |
( ? )微笑 | |||
02 | しっぷう もくう | 櫛風 | 様々な苦労をすることのたとえ。 「櫛風」は、風が髪がくしけずること。 「沐雨」は、雨が体を洗うこと。 雨や風にさらされながら苦労して働くという意味から。 |
( ? )沐雨 | |||
03 | ちゅうびゅう みう | 綢繆 | しっかりと準備をして、災害が起こる前に防ぐこと。 「綢繆」は穴をふさぐこと。 鳥は雨が降る前に、巣の穴をふさいだりして巣の修理をするという意味から。 |
( ? )未雨 | |||
04 | せっぱく ひょうし | 雪魄 | 梅の花のこと。 または、清く澄んだ心を持った人のたとえ。 梅の花は雪の残る冬の終わりに、白く美しく咲くということから。 |
( ? )氷姿 | |||
05 | せいし はいそ | 斉紫 | 賢い人が行動して災いを福にかえるように、失敗を成功にかえることのたとえ。 「斉紫」は斉の国の特産品の紫色に染めた絹地。 「敗素」は質の悪い白絹のこと。 質の悪い白絹でも紫色に染めることで高く売ることができるということから。 |
( ? )敗素 | |||
06 | くび ぞくちょう | 続貂 | つまらない者が、権力で次々と高官になることを罵しる言葉。または、劣った者がすぐれた者のあとに続くこと。 晋の趙王倫が力を得て、一族をみな高官にして、てんの尾で飾った冠をつけたために、てんの尾が足りなくなって、犬の尾で飾らないといけなくなると人々が罵った故事から。 |
狗尾( ? ) | |||
07 | かいし しんろう | 蜃楼 | 気象現象の蜃気楼のこと。 または、非現実的な考えや根拠のない理論のたとえ。 |
海市( ? ) | |||
08 | ちゅうこう やしょう | 夜誦 | 昼間は農作業をして、夜は勉強すること。または、貧しい生活をしながらも勉学に励むこと。 「昼耕」は昼に農作業をすること。 「夜誦」は夜に本を声に出して読むこと。 |
昼耕( ? ) | |||
09 | せんぼう しさ | 咨嗟 | 仰ぎ見て、その良さを羨み、ため息をつくこと。 「瞻望」は仰ぎ見て尊敬すること。 「咨嗟」はため息をつくこと。 |
瞻望( ? ) | |||
10 | せいし かんかん | 汗簡 | 歴史書のこと。 「青史」は歴史。 「汗簡」は文書や書籍のこと。 紙ができる前の古代中国では、青竹を火であぶり、汗のように出る油を取り除いたものに文字を書いていたことから。 |
青史( ? ) |
問2
01 | じょうそく ふじ | 注意するときに、その人を傷つけないように、周りの人に気づかれないような配慮をすることが大切であるということ。「躡足」は足を踏むこと。 「附耳」は耳に口をつけて密かに言うこと。 |
躡足 附耳 | ||
02 | ふしゅ ちょうじ | 人の機嫌をとる卑しい態度のこと。 「俛首」は頭を伏せること。 「帖耳」は耳を垂れること。 犬が飼い主に従う様子ということから。 |
俛首 帖耳 | ||
03 | なんばん げきぜつ | うるさいだけで理解できない言葉という意味。 話している内容がわからない外国語を蔑んでいう言葉。 「南蛮」は南方の異民族の蔑称。 「鴃舌」は百舌(もず)のさえずりのこと。 南方の異民族がよくわからない言葉で話している様子を、百舌の騒がしい鳴き声にたとえたもの。 |
南蛮 鴃舌 | ||
04 | ちょうちょう なんなん | 男女が小さな声で仲良く話をすること。 または、小さな声で仲良く語り合う様子。 |
喋喋 喃喃 | ||
05 | ひつろ らんる | とても苦労しながら仕事に励むこと。または、身分が低く貧しい者が様々な苦労をして難しい物事を成し遂げて、事業を始めることのたとえ。または、無駄遣いをしないように、常に気に留めて生活することのたとえ。 「篳路」は植物の柴を編んで作った、作りの粗い車。 「藍縷」は破れるほど使い古した衣服。 |
篳路 藍縷 | ||
06 | いっせん そうちょう | 一つの行動で二つの利益を得ること。 「箭」は矢、「雕」は鷲。 一本の矢を一回放って、二羽の鷲を射るという意味から。 |
一箭 双雕 | ||
07 | はくぎょく こんきん | 飾り気がなく、才能があること。 または、すぐれた人物になる才能があること。 宝石の原石と精錬されていない鉱石との意から。 「璞玉」は、掘り出したばかりで磨かれていない宝玉の原石。 「渾金」は、あらがね、精錬されていない鉱石。 |
璞玉 渾金 | ||
08 | かんせき うぼう | 武の舞と文の舞のこと。 「干戚」は盾と斧などの武器を持って舞う、武の舞のこと。 「羽旄」は鳥の雉の羽と、牛の旄牛の尾を飾った旗を持って舞う、文の舞のこと。 |
干戚 羽旄 |