問1
01 | いっしゃ せんり | 一瀉 | 文章や言葉が、止まることなくすらすらと出てくることのたとえ。または、物事が順調にどんどん進むこと。水が勢いよく流れ始めると、あっという間に千里も流れていくという意味から。 |
( ? )千里 | |||
02 | りんう そうせい | 霖雨 | たくさんの人たちに恵を与えること。または、恵を与えて救うこと。「霖雨」は長く降り続く雨という意味から、恵みの雨、恩恵という意味。「蒼生」は草木が生い茂るという意味から、人民という意味。 |
( ? )蒼生 | |||
03 | ぞくれい かつう | 鏃礪 | 現状に満足せず、学識に磨きをかけて、さらにすぐれた人材になること。「鏃礪」は矢の先にやじりをつけて、それを研いで鋭くすること。「括」は弦を受ける矢の部分、矢筈。「羽」は矢羽。 竹にやじりや矢筈、矢羽をつけて矢を作るという意味から。 |
( ? )括羽 | |||
04 | いっけつ ふしん | 一蹶 | 一度の失敗で挫折してしまい、二度と立ち上がれなくなること。 「蹶」はつまずくこと。 「不振」は勢いがなくなること。 |
( ? )不振 | |||
05 | ぞくもう りり | 属毛 | 親子のつながりが深いこと。 「属」と「離」はどちらも連なるという意味。 「毛」は体の外側にあるという意味から、陽の存在を言い表す言葉で、父親のたとえ。 「裏」は母胎という意味から、母親のたとえ。 父親を手本にし、母親に育てられて成長することをいう言葉。 |
( ? )離裏 | |||
06 | ごうき ぼくとつ | 朴訥 木訥 |
意思がしっかりしていて、口数が少なく飾り気のない様子。 「剛毅」は意思が強く何事にも動じないこと。 「木訥」は無口で飾り気がないこと。 |
剛毅( ? ) | |||
07 | いこ ふよく | 傅翼 | もとから強い力を持っているものが、さらに力をつけること。 「傅翼」は翼をつけることで、もとから強い虎に翼をつけて飛べるようにするという意味。 |
為虎( ? ) | |||
08 | なんかく らんすい | 濫吹 | 才能の無い者が才能があるかのように見せかけること。 または、それにより高い地位を得ること。「南郭」は人の名前。 「濫吹」は下手な笛をむやみやたらに吹くこと。 春秋時代の斉の王は合唱を好み、三百人もの楽士を集めて笛の演奏をさせていた。南郭は演奏が下手であるにもかかわらず、その中に混ざり高給を得ていた。 ところが、次の王は独奏が好みで、一人ずつ吹かせることにしたところ、南郭はあわてて逃げ出したという故事から。 |
南郭( ? ) | |||
09 | こうこう こうかく | 黄馘 | ひどくやつれて、やせ細っている様子。 「槁項」はやつれて細くなった首筋、「黄馘」は疲労で黄色くなった顔で、非常にやつれた顔という意味から。 |
槁項( ? ) | |||
10 | がんれん だりつ | 懦立 | 立派な人物からよい影響を受けて、悪い人もよくなっていくということ。 「頑」は強欲なこと。「廉」は心に汚れが無く清らかなこと。 「懦」は物事を遣り通す気構えがないこと。 「立」は目標を持つこと。 立派な人物からよい影響を受けて、欲深い人も清く正しい心になり、意気地のない人も奮起して目標を持つということから。 |
頑廉( ? ) |
問2
01 | こきゅう もうじゅう | 高い地位を持っている人が権力を悪用して、国家が乱れること。 「狐裘」は子狐の脇の下にある、高級な毛皮で作った皮衣で、それを着る人ということから、高貴な人のたとえ。 「蒙戎」はものごとが乱れる様子。 |
狐裘 蒙戎 | ||
02 | ふべつ せいあい | 旅をするときに着る服装のこと。 「布韈」は脛を保護するために巻く布製の脚半のこと。 「青鞋」はわらじのこと。 |
布韈 青鞋 | ||
03 | ばんじゅ むきょう | 健康でいつまでも長生きすること。 万寿は一万年の寿命ということから、長生きのたとえ。 「無疆」は限りがないということ。 限りなく長生きしますようにと、長寿を祝う言葉。 |
万寿 無疆 | ||
04 | せきく はいぎょう | 善悪とは関係なく、自分の主人に忠義を尽くすものだということ。 「跖」は中国の春秋時代の盗賊の盗跖のこと。 「狗」は動物の犬。 「尭」は中国の古代の聖天子の尭帝のこと。 盗跖の飼っている犬が尭帝に吠えかかるという意味から。 |
跖狗 吠尭 | ||
05 | はくと せきか | 戦場全体に軍隊を展開すること。 「白荼」は植物のちがやの白い花。 白い色の軍隊と、赤い色の軍隊が向き合っている様子を白いちがやの花と、赤い火にたとえたもの。 中国の春秋時代の呉と晋の戦争で、互いに一万の方陣を作ったのを見てたとえたという故事から。 |
白荼 赤火 | ||
06 | いちぼう むぎん | 一目ではるかかなたまで広々と見渡せること。 広々と見晴らしの良い景色をいう。 「垠」は地の果てのこと。 「一望垠(はて)は無し」とも読む。 |
一望 無垠 | ||
07 | ふうせい かくれい | 風の音や鶴の鳴き声のような、少しのことでも驚いて、恐れて怯えることのたとえ。 「風声」は風の音。 「鶴唳」は鶴の鳴き声。 前秦の符堅の軍が東晋の軍に敗れて、敗走する時に兵たちは、風の音や鶴の鳴き声のようなわずかな音でも敵の追撃かと恐れて、壊滅したという故事から。 |
風声 鶴唳 | ||
08 | はくはつ せいしん | 歳をとってから官職につくこと。 「白髪」は白い髪のことで、歳老いた人のこと。 「青袗」は浅黄色の短い着物のことで、中国の宋の時代、位の低い文官の着ていたとされる制服のこと。 |
白髪 青袗 |