68-05 狼 |
音 | ロウ | |||||
訓 | おおかみ | みだ(れる) | |||||
狼煙 | … | ろうえん のろし |
敵の襲来などを知らせるために、藁・生柴などを焚いて上げる煙。 | ||||
狼虎 | … | ろうこ | 狼と虎。また、残忍なもの、欲深いもののたとえ。 | ||||
狼藉 | … | ろうぜき | ①(狼が草を藉しいて寝たあとの乱れたさまからいう) 乱雑なさま。散乱したさま。 ②理不尽に他を犯すこと。乱暴。暴行。 |
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狼狽 | … | ろうばい | 「狽」は狼の一種。一説に、狼は前足が長く後足は短いが、狽はその逆。 両者は常に共に行動し、離れると倒れて、うろたえることから あわてふためくこと。うろたえ騒ぐこと。 |
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狼戻 | … | ろうれい | ①狼のように心がねじけていて、道理にそむくこと。 一説に「狼」と「戻」は同義で、ともに「もとる」意とも。 ②散乱すること。狼藉ろうぜき。 |
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狐狼 | … | ころう | きつねとおおかみ。転じて、わるがしこくて害心を抱くもの。 | ||||
豺狼 | … | さいろう | ①やまいぬとおおかみ。貪欲残酷な獣。 ②残酷で貪欲な人、極悪無慈悲な人のたとえ。 |
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狼牙 | … | ろうが | ①おおかみのきば。また、するどい武器のたとえ。 ②草の名。毒をもっている。みつもと草。こまつなぎ。 |
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狼顧 | … | ろうこ | ①人が恐れてふり返り見ることのたとえ。 ▽おおかみはおくびょうで、常に後ろをふり返り見ることから。 ②おおかみのように、身を動かさないで後方をふり返り見ることができる首。 |
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狼疾 | … | ろうしつ | ものが乱れているさま。また、心の乱れた形容。 ▽疾は藉の誤りともいう。また一説には、おおかみはよく後ろをふり返るものであるが、病気にかかると、それができなくなる意から、人が自分を反省することができないことにたとえる。 |
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狼子野心 | … | ろうしやしん | おおかみの子は養って手なずけようとしても、生来の野性がなくならず、なかなかなれにくい。 凶暴性のある人間の、教化しにくいことのたとえ。 |
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狼心 | … | ろうしん | おおかみのように冷酷で、欲ばりな心。 | ||||
狼貪 | … | ろうたん | おおかみのようにむさぼる。 | ||||
餓狼 | … | がろう | うえたおおかみ。 ▽貪欲なものにたとえることもある。 |