126-03 雁 |
音 | ガン | |||||
訓 | かり | ||||||
「鴈」の許容字体有。 | |||||||
雁の使 | … | かりのつかい | ≪故事≫前漢の蘇武が匈奴に使者として行き久しく囚われた時、蘇武を帰国させるために、「蘇武からの手紙が天子の射止めた雁の脚に結ばれていた」と使者に言わせて交渉したという故事から、消息をもたらす使いの雁。 転じて、おとずれ。たより。手紙。消息。雁書 |
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雁行 | … | がんこう | ①空を飛ぶ雁の行列。 ②斜めに並んで行くこと。 ③陣立ての一つ。雁の列のようにはすかいに組んだもの。 |
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雁札 | … | がんさつ | 手紙。書簡。 | ||||
雁字搦め | … | がんじがらめ | ①縄などを左右からうちちがえて巻きからめること。 ②比喩的に、精神的な束縛を受けて、身動きのできないさま。 |
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雁擬き | … | がんもどき | (雁の肉に味を似せたものの意)油揚げの一種。昔は麩ふを油で揚げたもの。 今はつぶした豆腐とすり下ろしたヤマノイモを混ぜ合わせ、針牛蒡・きくらげなどの具を混ぜて丸め、油で揚げたもの。飛竜頭(ひりょうず)。がんも。 |
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回雁 | … | かいがん | ①北へ帰る雁帰雁。 ②返事の手紙。 |
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落雁 | … | らくがん | ①空から舞い下りる雁。 ②打物(うちもの)5の一種。米・麦・大豆・小豆などの粉を主材料とし、砂糖・水飴・微塵粉でねり、型に押し込んで焙炉(ほいろ)で、また自然に乾かしたもの。 |
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雁序 | … | がんじょ | ①飛んでいくかりが、順序正しく従っていること。 ②兄弟のたとえ。 |
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雁柱 | … | がんちゅう | 琴柱(ことじ)のこと。 ▽琴柱の斜めの列が飛んでいくかりの列に似ていることから。 |
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雁皮紙 | … | がんぴし | 雁皮(木の一種)の樹皮の繊維でつくった、表面がなめらかで、薄い紙。 | ||||
雁幣 | … | がんぺい | 婚礼のときにとりかわす品。結納の品。▽昔、かりを結納の礼物に用いたことから。 | ||||
雁首 | … | がんくび | ①キセルの頭の部分。 ②人の首または頭の俗語。「―をそろえる」 |
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雁字鶯梭 | … | がんじおうさ | (雁の空中に飛ぶ列を文字に見立て、鶯の樹間を飛びかうさまを織機の梭(ひ)にたとえていう) 漢詩文の字句を修飾すること。 |
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沈魚落雁 | … | ちんぎょらくがん | (「荘子」に、人間が見て美しいと思う人でも魚や鳥はこれを見て恐れて逃げるとあるのを、後世、魚や鳥も恥じらってかくれる意に転用して)美人の容貌のすぐれてあでやかなこと。 | ||||
雁(がん)が飛べば石亀も地団駄 | 雁が飛ぶのを見て、石亀も飛ぼうとして地団駄を踏むこと。 転じて、自分の分際を忘れ、みだりに他をまねようとすること。 |
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葦をふくむ雁(かり) | 遠く海を渡る時、海上で翼を休めるためアシをくわえる雁。 | ||||||
後の雁(かり)が先になる | 学業や地位などで、後輩やあとからきた者が、先輩など先を進むものを追い越したり、しのいだりすること。また、若い者が先に死んだときにも用いる。 列をつくって飛ぶガン(雁)の後ろのものが前に出るさまから。 |
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