147-01 鼎 |
音 | テイ | |||||
訓 | かなえ | まさ(に) | |||||
鼎 | … | かなえ | (金瓮(かなへ)の意) 食物を煮るのに用いる金属製または土製の容器。普通は三足。 |
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鼎鑊 | … | ていかく | ①脚のあるかなえと脚のないかなえ。 ②中国の戦国時代に、重罪人を煮殺すのに用いた道具。転じて、極刑の意。 |
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鼎坐 | … | ていざ | 三人の者が三方から向かいあってすわること。 | ||||
鼎峙 | … | ていじ | 鼎(かなえ)の足のように、三方に相対してたつこと。鼎立。 | ||||
鼎臣 | … | ていしん | 三公の位にある臣。大臣。 | ||||
鼎俎 | … | ていそ | ①かなえとまないた。料理の用具。 ②鼎で煮られ、俎上で切られて死ぬこと。一般に、死ぬべき運命。 |
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鼎足 | … | ていそく | ①かなえの足。 ②かなえの足のように、三方に対立すること。鼎立。 |
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鼎談 | … | ていだん | (鼎の脚は3本であることから)3人が向かい合って話をすること。 | ||||
鼎沸 | … | ていふつ | 鼎の中の湯が沸くように、多くの人が非常にやかましく騒ぎたてること。 | ||||
鼎立 | … | ていりつ | 3者が、かなえの脚のように、互いに向かい合って立つこと。三つの勢力が互いに対立すること。 | ||||
九鼎 | … | きゅうてい | 夏(か)の禹王が鋳て夏・殷・周3代の天子に伝えた鼎(かなえ)。帝位のしるし。 | ||||
五鼎 | … | ごてい | ①昔、中国で、大夫の祭に、五つの鼎に牛・羊・豕し(豚・猪)・魚・麋(び…大鹿)の5種の肉味を盛って神に供えたこと。 ②[(五鼎は大夫の礼であるから)栄進すること。 |
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台鼎 | … | たいてい | (三台星と鼎足との意で、共に三公にたとえていう)三公の称。また、宰輔の称。台槐。 | ||||
鼎彝 | … | ていい | かなえと、彝。礼式用の器。 ▽「彝」は、祭器で、宗廟(そうびょう)に供え、また、人の功績をこれにきざんだ。 |
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鼎運 | … | ていうん | 帝王の運命。王室の皇運。 | ||||
鼎革 | … | ていかく | 王者の易姓革命のこと。 ▽周易の卦(か)で、鼎(てい)の卦は新しいものをとり、革の卦は古いものを去る意味があることから。 |
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鼎貴 | … | ていき | ①ていき…かなえを用いて食事をする身分の人。貴族のこと。 ②まさにきならんとす…ちょうど高貴の身分になろうとするとき。▽「鼎」は、その時にあたること。 |
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鼎鉉 | … | ていげん | ①かなえの両耳にかけ渡した、金属製のとって。かなえの耳づる。 ②大臣・宰相のこと。 |
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鼎新 | … | ていしん | 古い物事をあらためて、新しくする。 | ||||
鼎盛 | … | ていせい | まっさかり。人生の壮年期のこと。 ▽「鼎」は、丁(あたる)。 |
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鼎族 | … | ていぞく | ずっしりした勢力がある、大きな家がら。 | ||||
鼎鼎 | … | ていてい | ①ずっしりすわって動かないさま。からだや動作が鈍いさま。 ②その時、その時が過ぎゆくさま。 ③盛大なさま。 |
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鼎輔 | … | ていほ | 三公のこと。大臣・宰相のこと。 | ||||
鼎味 | … | ていみ | ①料理の味。また、料理。 ②天下の政治のこと。 |
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槐鼎 | … | かいてい | 槐位(かいい)、槐座(かいざ)、槐庭(かいてい)、槐鉉(かいげん)。 三公の位。 ▽朝廷の庭に三本の槐(えんじゅ)を植え、三公がそれに向かってすわった故事や、鼎(かなえ)の三本足や鉉(げん…鼎の耳の金具)を三公にたとえたことから。 |
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薬鼎 | … | やくてい | 薬をせんじるためのなべ。 | ||||
問鼎 | … | もんてい | 《故事》鼎の大小・重さをたずねる。天下を取ろうとする野心のあることのたとえ。 ▽楚(そ)の荘王が、周の宝の九鼎(きゅうてい)の大小軽重をたずねた故事から。 |
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定鼎 | … | ていてい | 都を定める。 ▽「鼎」は、王位継承の宝器で、都に置くことに定めてあった。 |
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孔鼎 | … | こうてい | 孔子をまつってあるみたまやのかなえ。 | ||||
亀鼎 | … | きてい | ①元亀(おおがめ)と九鼎(禹(う)のときに鋳造した夏(か)・殷(いん)・周三代相伝の宝物)。ともに、国家の宝。 ②天子の位のたとえ。 |
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贋鼎 | … | がんてい | 《故事》にせのかなえ。▽斉が魯をやぶり、讒鼎(ざんてい…(讒という名のかなえで、魯の国宝の一つ)を要求したとき、魯がにせものを与えたことから。 転じて、にせもの。 |
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九鼎大呂 | … | きゅうてい-たいりょ | 貴重なもの、重要な地位や名声などのたとえ。 「九鼎」は、中国古代、夏の禹王が九州(中国全土)から銅を献上させて作った鼎で、天子の象徴でもある。「大呂」は、周王朝の大廟に供えた大つり鐘。いずれも非常に貴重なもの。 |
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三者鼎談 | … | さんしゃ-ていだん | 三人が向かい合って話し合うこと。 | ||||
筆力扛鼎 | … | ひつりょく-こうてい | 文章の筆力が非常に強いこと。「扛鼎」は鼎(かなえ)を持ち上げる意。 筆勢が鼎を持ち上げるほど強くてすばらしいと、韓愈(かんゆ)が張籍の文章をほめたたえた言葉から。 |
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問鼎軽重 | … | もんてい-けいちょう | その人の権威や実力を疑うこと。 | ||||
牛鼎鶏を烹る | 大きな才能をもつ人には、小さな仕事は適さないたとえ。 ウシを煮るほどの大きななべは、ニワトリを煮るのに適さない意から。 |
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鼎を定む | (周の成王が九鼎を置いて都を定めた故事から) 帝都を決めること。奠都てんとすること。 |
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鼎を扛(あ)ぐ | (「扛」は、かつぎあげる意) 腕力が非常に強いこと。 |
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鼎の沸くが如し | 鼎の中に湯の沸きかえるように、議論や混乱が甚だしいさま。鼎沸。 | ||||||
鼎の軽重を問う | ≪故事≫周の定王の時、楚の荘王が、天下を取った時に運ぶことを考えて、周室伝国の宝器である九鼎の大小・軽重をたずねた故事による。 統治者を軽んじ、これに代わって支配者になろうとする野心のあること。転じて、ある人の実力を疑ってその地位を覆そうとすることのたとえ。 |
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