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漢字検定1級過去問 令和5年(2023)【第3回】 故事成語・ことわざ

01 大は棟梁と為し、小はイカと為す 榱桷 大きい材はむな木やはりとして用い、小さいのはたる木にする。才能に応じてふさわしい場所に人を登用することのたとえ。
02 イガグリも内から割れる 毬栗 だれでも年ごろになれば、自然と色気づくことのたとえ。 特に女性についていう。 毬栗も時期がくれば自然と内側からはじけ割れる意から。
03 咽喉ユウヒの地 右臂 国を守るのに重要な、地勢のけわしい土地。要害の地。 [注釈]「咽喉」はのど、「右臂」は右腕のひじで、両方ともたいせつな場所のこと。
04 身を終うるまでクロを譲りても一段を失わず 畔・畦 一生のあいだ田の畦道(あぜみち)を通る人のために提供し続けても、一段歩の損にもならない。
05 ウジサジ物言わず 右次左次 甲とも乙とも言わない。あれこれ文句を言わない。
転じて、全く口をきかない。
06 家にヘイソウ有り、之を千金に享つ 幣(敝)帚 うぬぼれの強いこと。また、人は自分の欠点には気づかないことのたとえ。自分の家の破れたほうきを、千金の価値があるものだと思い込む意から。
07 ゲンケンの貧 原憲 高潔で無欲な為に貧しい暮らしをしていること。
「原憲」は、孔子の弟子で、魯の人。清貧に甘んじた高潔な人として知られる。
08 命を信ずる者はジュヨウ亡し 寿夭 天命を信じる者は生死にこだわらないから、寿命の長いとか短いとかは問題にしない。
09 シュソク頭目を扞ぐが如し 手足 部下が主君を守ることをいう。
10 シンリョウを積むが如し 薪燎 後輩が先輩を越えて上位に重用されることのたとえ。前からいる家臣が下積みになり、新参者がそれを越えて上位になることを、あとをから積んだ薪が先に用いられることにたとえていったことば。

 

 

 

漢字検定1級過去問 令和5年(2023)【第3回】 対義語・類義語

■対義語

 

陞叙 ヘンセキ 貶斥 官位をおとしてしりぞけること。
謙退 センジョウ 僭上 身分・権限以上のことをすること。
直参 バイシン 陪臣 家来に仕えている家来のこと。
天子からみて諸侯の家来や、諸侯からみて大夫の家来など。
出離 ハンエン 攀縁 「攀援」と同じ。
俗事に心がひかれる。
鴟梟 ランポウ 鸞鳳 めでたいしるしとしてあらわれるという鳥。
賢人、すぐれた人のたとえ。
仲のよい夫婦のたとえ。

 

■類義語

 

貴紳 シンシン 縉紳 礼装のとき、官吏が大帯(紳)に笏をさしはさむ。
転じて、官位・身分の高い人。
寄進 ホウガ 奉加 仏堂の造営などに財物を寄附すること。
寄進。
妄誕 モウロウ 孟浪 とりとめもないこと。
まんらん。
放縦 シシ 恣肆 ほしいまま。
わがまま。
鴻基 ヒキ 丕基 天子が国を統治するという大事業のもとい。

 

 

 

漢字検定1級過去問 令和5年(2023)【第3回】 熟語音読・一字訓読

1 溥天 ふてん 天のおおうかぎり。
天下。
2 ひろ(い)
3 愒陰 かいいん 光陰をむさぼる。
月日を貪る。衰病無用でただ生を偸むこと。
4 むさぼ(る)
5 嫗育 ういく 子供を大切に育てる。
6 める あたた(める)
7 繳進 きょうしん 文書などを役所に刺し出す。
転じて、他人を非難した文を奏上する。
8 める おさ(める)
9 拆閲 たくえつ ひらいて見ること
披見。
10 ひら(く)

 

 

 

漢字検定1級過去問 令和5年(2023)年度【第3回】 四字熟語

問1

 

01 すいぜん さんじゃく 垂涎 あるものを激しく欲しがる様子のこと。
「涎」はよだれ。
おいしそうな食べ物を見て、思わず涎を三尺も垂らすという意味から。
( ? )三尺
02 さいろう とうろ 豺狼 悪意を持つ人が国の重要な地位についていることのたとえ。または、そのような権力を持つものが、権力を使って人の道を外れた行いをすること。
「豺狼」は山犬と狼、「当路」は道をふさぐことで、山犬や狼が道に居座っていて行く手をさえぎられているという意味から。
( ? )当路
03 ばそう もうちょう 馬痩 貧しいと生きるだけで手一杯で、気力がなくなるということ。
馬が栄養を取ることができずに痩せて、毛だけが長くなるということから。
「馬(うま)痩(や)せて毛(け)長し」とも読む。
( ? )毛長
04 ふくこう ざいそく 伏寇 常に自身の身のまわりの注意を怠らず、慎みのある言動をするべきだということ。
「伏寇」は潜んでいる盗賊、「在側」は近いところにいるという意味。
怠ることなく、いつも注意すべきだという戒めの言葉。
( ? )在側
05 らんてい じゅんそう 蘭亭 書画などの骨董品を強く愛好し、執着すること。
「蘭亭」は『蘭亭集序』という書作品の名前。
「殉葬」は死者と共に葬ること。
中国の唐の太宗は「蘭亭集序」を偏愛し、自身の死後、原本を棺に一緒に入れるように命令を残したという故事から。
( ? )殉葬
06 きいん せいどう 生動 絵画や書画などの芸術作品に、生き生きとした気品や高貴な風格が感じられること。
「気韻」は気品、風格のある味わい。
「生動」は芸術品が生き生きとしていて動き出しそうに見えること。
気韻( ? )
07 さいほ ばくろう 麦隴 野菜や穀物を育てる農地、野菜畑や麦畑のこと。
「圃」と「隴」はどちらも畑という意味で、「菜圃」は野菜を植えている畑、「麦隴」は麦を植えている畑ということから。
菜圃( ? )
08 こうぶん しゃくじ 嚼字 文字の見た目や言葉の飾り方にばかりこだわって、内容や意味がない文章のこと。
学識を自慢するだけで、実際には役に立つことがない知識人を揶揄するときに使うことの多い言葉。
咬文( ? )
09 あんこう そえい 疎影 どこからともなく漂う花の香りと、月光に照らされた木々の影の情景。
または、梅のこと。
「暗香」はどこからか漂う良い香りのこと。
「疎影」はまばらに広がる木々の影のこと。
暗香( ? )
10 へいば こうそう 倥偬 軍人の生活のことをいい、戦争をして日々をせわしなく送ること。
「兵馬」は武器と馬という意味から戦争のこと。
「倥偬」は忙しいという意味。
兵馬( ? )

 

問2

 

ささい さいじ 情や心遣いが隅々まで行き届いていること。
「瑣砕」は細かく砕くということから、心を細かく砕くという意味。
「細膩」はきめ細かくなめらかなこと。または、丁寧で行き届いていること。
瑣砕 細膩
さくそう けいゆう 多くの考え方を学んで見識を広めること。
「鑿」は穴を空ける、穿つ。
「啓」は開くこと。「牖」は窓のこと。
閉じている窓を開いて光を取り入れるという意味から。
「窓を鑿(うが)ち牖(まど)を啓(ひら)く」とも読む。
鑿窓 啓牖
ざんてん めんゆ 人の悪口を言って、相手に媚を売ること。
「讒諂」は他人の悪口を言って、相手に気に入られようと媚を売ること。
「面諛」は相手の目の前で直接こびへつらうこと。
讒諂 面諛
せんよう しじ 癰は悪質の腫物。腫物の膿を吸い、痔をなめる。
ひどくへつらいこびること。
吮癰 舐痔
はくゆ きゅうじょう 両親が年をとって衰えたことに気がつき、悲しむこと。
「伯兪」は中国の漢の時代の人の名前。
「杖」は鞭のこと。
親孝行で知られていた伯兪は、過ちの罰として母親に鞭でたたかれたが、少しも痛みを感じなかったことに母親が老いて衰えたことを感じて泣いたという故事から。
伯兪 泣杖
いきん しょうけい 才能や徳を見せ付けないように隠すこと。
「錦」は金や銀などの糸で織り込んだ美しい絹織物、「尚」は上に重ねること、「絅」は薄いうちかけのこと。
錦を見せ付けないように上から重ね着するという意味で、才能や徳などを誇示することへの戒め。
衣錦 尚絅
ちゅうけん こうけい 軍隊の策略と陣容が整っていること。
「中権」は陣営の中央で参謀が策略を練ること。
「後勁」は後ろに強い部隊が待機していること。
「中(ちゅう)は権(はか)り後(のち)は勁(つよ)し」とも読む。
中権 後勁
きんおう むけつ 何一つ欠けていることがない、完璧なこと。
または、一度も侵略されたことがない国のたとえ。
「金甌」は黄金で出来た瓶のことで、国や天子のたとえ。
全く欠けていない黄金の瓶ということから。
金甌 無欠

 

 

 

漢字検定1級過去問 令和5年(2023)年度【第3回】 語義選択

1 燕居 えんきょ 安らかにくつろいでいること。安居。
「燕」は、やすらう意。
2 爛柯 らんか 囲碁にふけって時のたつのに気づかないこと。
転じて、遊びに夢中になって時を忘れること。画題として描かれる。
3 羅斎 らさい 托鉢(たくはつ)。乞食(こつじき)。
ろさい。
4 象胥 しょうしょ 中国古代の通訳官。
通事。
5 依違 いい ぐずぐずして態度がはっきりしないさま。

 

 

 

漢字検定1級過去問 令和5年(2023)年度【第3回】 書取

01 車のフロントがヒシャげている
02 辺り憚らずキワドい話をする 際疾
03 意想外にテコズった 梃摺・手子摺
04 涙がサンゼンと頬を伝った 潸然
05 サゾかし無念であったろう
06 ヒダルい腹をかかえて歩き続けた
07 トウ椅子の上で微睡む
08 ケンコに与り感謝に堪えません 眷顧
09 彼女の一言がテキメンに効いた 覿面
10 グハン少年と認める事由を挙示する 虞犯
11 ビヨウのため欠席すると連絡があった 微恙
12 ショウシャな身形で会場に姿を見せた 瀟洒・蕭灑
13 山の芋をワラヅトに包んで持参する 藁苞
14 仏・菩薩が神となってスイジャクする 垂迹
15 故人のミエイクが厳かに執り行われた 御影供
16 旧家の令嬢としてのキョウジがあった 矜持(恃)
17 天才を謳われる梨園キョウジである 驕児
18 本尊の左右にキョウジが描かれている 脇侍(士)
19 名を聞くなりヤガて涙に咽んだ
20 湖の魚道にエリを仕掛ける

 

 

 

漢字検定1級過去問 令和5年(2023)年度【第3回】 訓読み

21 巫山戯てすのではなかった そそのか
22 私かにに思いを寄せていた あによめ
23 を撓むるに片目をふさぎてす
24 秋刈り冬収むるきはなし ぞめ
25 是に究め是に図りに其然るか まこと
26 安宅をしくして居らず むな
27 朕が志先ず定まり詢謀同じなり みな
28 則ち席を布くに席間に丈を
29 誰か其之をる、斉せる季女有り つかさど
30 上孤を恤れみて民かず そむ

 

 

 


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