35-11 巌 音 ガン 訓 けわ（しい） いわや いわお がけ 巌 … いわお 高く突き出た大きな石。いわ。 巌下 … がんか いわおの下。 巌巌 … がんがん ①山や岩などのけわしくそばだつさま。 ②人格の高尚なさま。 巌窟 … がんくつ 岩のほら。岩屋。岩穴。 巌穴 … …

35-10 嶺 音 レイ 訓 みね 嶺雲 … れいうん みねの上の雲。 海嶺 … かいれい 海底地形の一種。幅狭く長く連なった高まりをいう。海底山脈。プレートの生成される地帯。 函嶺 … かんれい 箱根山の異称。 銀嶺 … ぎんれい 雪が降り積もって銀色に輝くみね。 高…

35-09 嵯 音 サ 訓 けわ（しい） 「嵳」の許容字体有。 嵯峨 … さが ①高低があってふぞろいのさま。 ②山の高くけわしいさま。 嵯峨天皇 … さがてんのう 平安初期の天皇。桓武天皇の皇子。 嵯峨日記 … さがにっき 江戸中期、松尾芭蕉の日記。一編。宝暦三年刊…

35-08 嵩 音 スウ 訓 かさ かさ（ばる） たか（い） 増嵩 … ぞうすう かさをますこと。分量・金額がふえること。 年嵩 … としかさ ①年齢が他より多いこと。また、その人。年上。「二つ―の兄」 ②高齢。老年。 松毬より年嵩 なんといっても長年の経験が大事だ…

35-07.5 嵐 音 ラン 訓 もや あらし 嵐気 … らんき 青々とうるおう山気。山中に立つもや。 嵐翠 … らんすい 山に立つもやのみどりいろ。 烟嵐 … えんらん 山中のもや。嵐気。 秋嵐 … しゅうらん 秋の山気。秋のあらし。 青嵐 … せいらん ①(「嵐」は山気の意)…

35-07 崕 音 ガイ 訓 がけ かどだ（つ） 「崖」の異体字有。２級漢字。 崖下 … がいか がけのした。絶壁の下。 崖錐 … がいすい 懸崖や急斜面の上から落ちて来た岩屑が麓にたまってできた半錐形の地形。崖堆。 海食崖 … かいしょくがい 海食の結果、海岸線の…

35-06 峯 音 ホウ 訓 みね やま 「峰」の異体字有。４級漢字。 峯巒 … ほうらん 山のみね。 峰打ち … みねうち 刀背打ち。相手を刀の峰で打つこと。むねうち。 峰榛 … みねばり オノオレの別称。 峰辺 … みねべ 峰のあたり。 危峰 … きほう 高くけわしい峰。…

35-05 嶋 音 トウ 訓 しま 嶋木 … しまぎ 島木。鳥居の笠木(かさぎ)の下に、長く横に渡した木。

35-04 峻 音 シュン 訓 たか（い） けわ（しい） おお（きい） きび（しい） 峻宇 … しゅんう 高い軒。軒の高い家。 峻岳 … しゅんがく けわしい山。 峻拒 … しゅんきょ きびしくこばむこと。 峻下剤 … しゅんげざい 少量で強い作用をおこす下剤。↔緩下剤 峻…

35-03 峨 音 ガ 訓 けわ（しい） 「峩」の許容字体有。 峨峨 … がが 山や巌などのけわしくそびえ立つさま。「―たる山」「青山―とそびえる」 峨眉山 … がびさん 中国四川省の中部、峨眉山市の南西にある山。主峰万仏頂は標高3099メートル。 天台山・五台山と…

35-02 岱 音 タイ 訓 岱山 … たいざん 中国の名山。山東省泰安の北方にあり、五岳中の東岳。東岱。 岱華 … たいか 泰山と、陝西(せんせい)省にある華山。 岱宗 … たいそう 泰山のこと。 ▽「宗」は、本家の意で、五岳の中の主峰のこと。

35-01 岨 音 ソ 訓 そば そばだ（つ） 岨道 … そばみち そわみち けわしい山道。そばみち。 片岨 … かたそ 山の一方のがけ。断崖。懸崖。 巌岨 … がんそ けわしい岩山。けわしい山路。 険岨 … けんそ ①道がけわしいこと。けわしい所。「―な山路」 ②顔つき・…

34-03 屢 音 ル 訓 しばしば 「屡」の許容字体有。 屢 … しばしば 数数。たびたび。幾度も。どど。 屢叩く … しばたたく 瞬く。しきりにまばたきをする。しばめかす。 屢次 … るじ しばしばあること。たびたび。累次。 屢述 … るじゅつ しばしば述べること。…

34-02 屑 音 セツ 訓 いさぎよ（い） くず 屑籠 … くずかご 紙屑など屑を入れる籠・箱。 屑鉄 … くずてつ 鉄の屑。銑鉄と共に主要な製鋼原料で、主として平炉・電気炉で処理。スクラップ。 屑屑 … せつせつ ①こせこせと小事にかかわるさま。 ②せわしく働くさ…

34-01.5 尻 音 コウ 訓 しり 尻坐 … こうざ 尻をすえて、うずくまってすわる。

34-01 屍 音 シ 訓 しかばね 屍草 … かばねぐさ ヘクソカズラの古称。 屍諫 … しかん しかばねとなって、すなわち一命を捨てて、主君をいさめること。 死諫、尸諫。 屍柩 … しきゅう 屍を入れるひつぎ。棺桶。 屍室 … ししつ 病院などで死体を一時安置してお…

33-01 尤 音 ユウ 訓 とが（める） もっと（も） すぐ（れる） 尤 … ゆう 非常にすぐれていること。「―なるもの」 尤物 … ゆうぶつ ①すぐれたもの。 ②すぐれて美しい女。美女。 蚩尤 … しゆう 中国の古伝説上の人物。 尤異 … ゆうい ほかよりひときわすぐれ…

32-01 尖 音 セン 訓 とが（る） するど（い） さき 尖新 … せんしん 流行のさきがけ。 尖繊 … せんせん とがって細い。 尖塔 … せんとう 先端がとがった塔。 尖風 … せんぷう つきささるように吹く激しい風。 尖兵 … せんぺい 部隊の前方を進み、敵情をさぐ…

31-08 宍 音 ニク ジク 訓 しし 宍 … しし にく。特に、食用の獣肉。 宍人 … ししびと 肉の料理をする人。 宍道湖 … しんじこ 島根半島南側にある汽水湖。 膂宍 … そしし 背筋の肉。 膂宍の空国 … そししのむなくに (背筋には肉が少ないからいう) 痩せた地。…

31-07 寵 音 チョウ 訓 めぐ（む） めぐ（み） いつく（しむ） 寵 … ちょう めでいつくしむこと。気に入ること。かわいがられること。「―を受ける」 寵愛 … ちょうあい 特別に愛すること。「主君の―を受ける」 寵愛昂じて尼にする 愛するあまり来世の事まで…

31-06 寓 音 グウ 訓 よ（せる） やど（る） かりずまい かこつ（ける） 寓 … ぐう 自分の住居をへりくだっていう語。「鈴木―」 寓意 … ぐうい 他の物事にかこつけて、それとなくある意味をほのめかすこと。 寓意小説 … ぐういしょうせつ 意見や教訓を物語に…

31-05 寅 音 イン 訓 とら つつし（む） 寅 … いん とら 十二支の第3。 寅畏 … いんい 慎み、恐れること。かしこまること。 寅月 … いんげつ 陰暦正月の異名。 寅薬師 … とらやくし 寅の日に薬師如来に参ること。

31-04 宥 音 ユウ 訓 ゆる（す） なだ（める） 宥め賺す … なだめすかす 泣いたり怒ったりしている者を慰めたりおだてたりして機嫌を直させる。 宥恕 … ゆうじょ ①寛大な心でゆるすこと。ゆるしてとがめないこと。ゆるし。宥貸。 ②〔法〕相手方の非行を許容…

31-03 宕 音 トウ 訓 ほしいまま ほらあな 豪宕 … ごうとう 気性が雄大で小事にかかわらないこと。豪放。 跌宕 … てっとう 跌蕩。細事にこだわらず、のびのびしていること。 また、のびのびとして大きいこと。雄大。 佚宕 … てっとう 佚蕩。おおまかで、しま…

31-02.5 宛 音 エン 訓 あたか（も） さなが（ら） あて あて（る） ずつ 宛も … あたかも ①まるで。まことによく。 ②十中八九じっちゅうはっく。ほぼ。 ③ちょうどその時。「時―戦いのまっ最中」 宛宛 … あてあて それぞれに割りあてること。 宛行 … あてお…

31-02 宋 音 ソウ 訓 宋音 … そうおん 日本漢字音の一つ。従来、唐音として一括されていた音の一部分。 宋詞 … そうし 中国、宋代に盛行した韻文の体。 宋儒 … そうじゅ 宋代の儒者の総称。特に、周・張・程・朱ら宋学の学統につながる儒者。 宋襄 … そうじ…

31-01 宏 音 コウ 訓 ひろ（い） おお（きい） 宏遠 … こうえん ひろくて遠いこと。 宏業 … こうぎょう 宏大な事業。 宏高 … こうこう 宏大で崇高なこと。 宏才 … こうさい 大きな才知。また、大きな才知をそなえた人。 宏壮 … こうそう 広く大きくりっぱな…

30-02 孜 音 シ 訓 つと（める） 孜孜 … しし つとめ励むさま。「―として働く」

30-01 孟 音 モウ マン 訓 はじ（め） 孟浪 … まんらん もうろう ①とりとめのないこと。みだりなこと。漫瀾。 ②さまようこと。放浪。 孟夏 … もうか 夏のはじめ。初夏。陰暦4月の異称。 孟月 … もうげつ 四季のはじめの月。孟春・孟夏・孟秋・孟冬の総称。 …

29-15 嬬 音 ジュ 訓 つま よわ（い） 嬬屋 … つまや 妻問い婚で、夫が通う夫婦のための家。また、夫婦の寝室。閨房。 女嬬 … にょじゅ ①律令制で、宮中に仕えた下級の女官。堂上の掃除、灯油のことなどをつかさどった。 ②中国で、后・妃・夫人・ 嬪(ひん)な…