01 | 最早ゼイゲンを要しないであろう | 贅言 |
02 | 街角にショウイ軍人の姿があった | 傷痍 |
03 | 嘗ては長身ハクセキ美青年であった | 白皙 |
04 | ハンゲショウまでに田植えを終える | 半夏生 |
05 | ビタ一文たりとも貴様には渡さぬ | 鐚 |
06 | 家々からナズナ打ちの音が響いてくる | 薺 |
07 | マカ不思議な事が次次と起きる | 摩訶 |
08 | ザンニュウの多い写本を校訂する | 竄入 |
09 | 全身に闘志がミナギっている | 漲 |
10 | ジンウエンで加療を余儀無くされた | 腎盂炎 |
11 | 詐欺カタりの類に異ならない | 騙 |
12 | プラトンの言葉をソシャクして味わう | 咀嚼 |
13 | 瓦斯コンロに水を張った鍋をかける | 焜炉 |
14 | 勅撰集中のキリョ歌の秀逸を輯める | 羈(羇)旅 |
15 | セキテンの日に襟を正し論語を繙く | 釈(舎)奠 |
16 | 特例を認めてヨウを作る結果になる | 俑 |
17 | 項にできたヨウが見るからに痛痛しい | 癰 |
18 | 爾の後ヨウとして行方がしれない | 杳 |
19 | 敵ながらアッパレな兵である | 遖 |
20 | フモトまでまだ三里はある | 梺 |