01 | 異国風の瑰麗な建物が目を引く | かいれい |
すぐれて美しいこと。 珍しく美しいこと。 |
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02 | 現下の経済界は壅塞の極にある | ようそく |
ふさぐこと。 また、ふさがること。 |
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03 | 軍靴の音が戛戛と響いた | かつかつ |
①堅い物の触れる音。 ②互いにうちあう音。 |
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04 | 卓犖たる論として絶讃を博した | たくらく |
他よりぬきん出てすぐれていること。卓越。 「卓」も「犖」もすぐれる意。 |
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05 | 半生をかけて冤枉を雪いだ | えんおう |
無実の罪。冤罪。ぬれぎぬ。 「冤」も「枉」も、まげる意。 |
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06 | 奸黠の徒が跋扈している | かんかつ |
わるがしこいこと。また、そういう人。狡猾。 | ||
07 | 邏卒が警備に駆り出された | らそつ |
①見まわりの兵卒。巡邏の兵卒。 ②明治初年の警察官の称。巡査の旧称。 |
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08 | 自由平等の大旆を翳す | たいはい |
①日月と昇竜・降竜を描いた大きい旗。中国で、天子または将軍の用いたもの。 ②旗印とする大きい旗。 |
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09 | 故人の斌斌たる人柄が偲ばれる | ひんぴん |
①外形と実質とが共に備わるさま。 ②文物のさかんにおこるさま。 |
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10 | 一行の嚮導と保護とを任とする | きょうどう |
先に立って導くこと。また、その人。案内。 | ||
11 | 寺院の鐘が鏗鏗と鳴り響く | こうこう |
①金石のぶつかり合う音。 ②寺の鐘の音。 |
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12 | 挙止蘊藉にして礼節がある | うんしゃ |
寛大でおだやか。 ゆったりとつつみこんで、こせこせと人をとがめない。 |
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13 | 遐陬僻壌と雖も学校が設置された | かすう |
遠い辺鄙なところ。 | ||
14 | 堀割りが町を囲繞している |
いじょう いにょう |
ぐるりととり巻く。 | ||
15 | 納税制度の釐正が求められる | りせい |
おさめただすこと。 改めただすこと。 |
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16 | 薬石効なく溘焉として逝く | こうえん |
にわかなさま。急なさま。 「溘」は、たちまちの意。多くは人の死の形容に用いる。 |
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17 | 喞喞たる虫の声に耳を澄ます | しょくしょく |
虫などが、ちっちっとしきりに鳴く声の形容。 また、嘆息の声の形容。 |
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18 | 寸暇を惜しんで黽勉する | びんべん |
励みつとめること。 精を出すこと。また、そのさま。 |
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19 | 隠れもなき寧馨児である | ねいけいじ |
幼少からすぐれている人。神童。麒麟児。 「寧馨」は、晋・宋時代の俗語で、「このような」の意。 |
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20 | 奢侈軽薄は亡国の鴆毒となる | ちんどく |
鴆の羽にあるという猛毒。 |