01 | 卓犖たる建議として採納された | たくらく |
他よりぬきん出てすぐれていること。卓越。 「卓」も「犖」もすぐれる意。 |
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02 | 落日が五彩の虹霓を染めた | こうげい |
虹。 古くは竜の一種と考え、雄を虹、雌を霓・蜺といった。 |
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03 | 朋党比周して擠陥讒誣を事とする | せいかん |
悪意で人を罪におしおとすこと。 「擠」「陥」とも、おとしいれる意。 |
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04 | 先師の遺稿集に誄詞を寄せる | るいし |
死者生前の功徳をたたえて哀悼の意を表す詞。 しのびごと。弔辞。 |
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05 | 縉紳の居並ぶ席に列する | しんしん |
官位・身分の高い人。 転じて、紳士。 |
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06 | 人を払って耦語する | ぐうご |
二人で相対して語ること。 | ||
07 | 轗軻にして数奇なる生涯を送った | かんか |
好機にめぐまれず志を得ないこと。世にいれられないこと。 困窮すること。不遇。不運。 |
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08 | 延袤万余里に及ぶ | えんぼう |
土地の広がり。広さ。また、長さ。 「延」は横のことで東西を意味し、「袤」は縦のことで南北を意味する。 |
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09 | 禍乱を戡定し四海を治める | かんてい |
戦争に勝って平定する。 | ||
10 | 心静かに一盞を傾ける | いっさん |
一つの盃。また、盃1杯の酒。 | ||
11 | 早起盥漱して書案に向かう | かんそう |
手を洗い口をすすぐこと。 | ||
12 | 腹水の瀦溜が著しくなった | ちょりゅう |
水をためること。 水がたまること。 |
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13 | 諠鬧の巷を逃れ去る |
けんどう けんとう |
騒がしくてにぎやか。 | ||
14 | 教会の鐘が鏗錚と時を告げた | こうそう |
玉や鐘、琴などの鳴り響くようす。またその音。 | ||
15 | 都の大逵に呆然として佇立した | たいき |
大きな四つ辻。広い路。大道。 「逵」は諸方へ通ずる道の意。 |
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16 | 開化の弊竇を逸早く洞見した | へいとう |
弊害のある点。 「竇」は、あな。 |
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17 | 瓊葩綉葉の春日に遊ぶ | けいは |
麗花。 玉のように美しい花。 |
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18 | 奕葉相承して今日に至る | えきよう |
世を重ねること。代々。世々。累代。奕世。 「奕」は重ねる、「葉」は世の意。 |
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19 | 杙を以て楹と為す | よく |
杙は小さいくい。 小さいくいを家の太い柱とする。つまらぬ人間を重く用いることのたとえ。 |
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20 | 螽斯は則ち百福の由りて興る所なり | しゅうし |
①いなご。またはきりぎりすの漢名。 ②子孫が繁栄すること。 |