01 | 冕旒の珠玉が風に揺らぐ | べんりゅう |
冕冠の上の冕板(べんばん)の前後に垂れ下げる珠玉を通した糸縄(しじょう)。 | ||
02 | 罰金若しくは笞刑に処せられた | ちけい |
罪人の身体を笞(むち)で打つ刑。 | ||
03 | 鐘声が鏗鏗と響き渡った | こうこう |
①金石のぶつかり合う音。 ②寺の鐘の音。 |
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04 | 已むを得ず盟友と分袂した | ぶんべい |
人とわかれること。決別。 たもとをわかつ意。 |
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05 | 馬楝で擦って版画を仕上げる | ばれん |
木版画の版木に紙を当て、上からこする道具。 「馬連」は当て字。 |
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06 | 寸間も苟且に過ごさなかった | こうしょ |
①一時の事。その時限りであること。かりそめ。また、はかないこと。 ②かろがろしいこと。なおざり。おろそか。 |
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07 | 旧い人情世態が倏忽として失せた |
しゅくこつ しゅっこつ |
たちまち。にわかに。 | ||
08 | 晩年奕棋をこよなき楽しみとした |
えきき えっき |
囲碁。また、碁をうつこと。 | ||
09 | 月の虧盈をもとに暦が作られた | きえい |
欠けることと満ちること。 | ||
10 | 主は縲紲のうちに在った | るいせつ |
縄目にかかること。縛られて獄に入ること。 「縲」は黒縄、「絏」「紲」はつなぐ意。 |
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11 | 靦然として恥ずるところがない | てんぜん |
「靦」は、まのあたりに見る意。 平気で人を見るさま恥じる顔つきのないさま。 |
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12 | 犂牛の喩えどおり世に出る時が来た | りぎゅう |
毛色のまだらな牛。 犂牛の喩え…地位や身分の低い家に生まれても、才能があれば出世することはできるということ。 |
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13 | 父子ともに謇諤の節をつくした | けんがく |
はばからずありのままにいう。 | ||
14 | 其の敗衄の因由を闡明する | はいじく |
戦いにまけること。 「衄」は、くじける意。 |
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15 | 藐視して顧みない | びょうし |
軽んじること。軽視。蔑視。 | ||
16 | 老耋と侮って痛棒を喰らった | ろうてつ |
高齢の老人。 | ||
17 | 垣間見た美姫に眷恋する | けんれん |
拳攣。思い慕う。 心に思っていつも忘れない。 |
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18 | 撃柝一声して幕が開いた | げきたく |
①拍子木をうって夜回りをすること。また、その人。 ②低い役目に従事している人。また、その役目。 |
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19 | 木の罌缶を以て軍を渡す | おうふ |
口の部分が小さく、腹部が大きいかめ。 | ||
20 | 鴪たる彼の飛隼其れ飛んで天に戻る | いつ |
鳥がすりぬけるように飛ぶさま。はやい。 |