129-06 鞭 |
音 | ベン | ヘン | ||||
訓 | むち | むちう(つ) | |||||
鞭刑 | … | べんけい | 刑罰の一つ。鞭や杖で背や尻を所定の回数だけたたく刑。 | ||||
鞭声 | … | べんせい | むちの音。むちうつ音。 | ||||
鞭韃 | … | べんたつ | ①むちでうつこと。処罰して戒めること。 ②いましめはげますこと。督励。 |
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鞭笞 | … | べんち | ①むち。 ②むちうつこと。 |
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鞭毛 | … | べんもう | 細菌、原生動物の鞭毛虫類、動植物の配偶子、精子などに見られる微小な糸状の細胞小器官。 主として体の運動にかかわる。一般に長くて数が少ないことで繊毛と区別する。 |
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鞭打ち症 | … | むちうちしょう | 自動車で追突された時などに、躯幹が前に圧されるとともに頸部が衝撃的に後方に振れ、頸部の筋・靱帯・関節、時に脊髄が損傷することにより起こる症状。 その振れ方が鞭の空振りに似るからいう。 |
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飴と鞭 | … | あめとむち | ビスマルクが社会主義者に対してとった政策で、弾圧(鞭)と譲歩(飴)を併用したこと。 転じて、一般に、支配者の硬軟両様の政策。元来は「甘パンと鞭」という慣用語。 |
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教鞭 | … | きょうべん | 授業の際に教師の持つむち。 | ||||
先鞭 | … | せんべん | 《故事》劉琨(りゅうこん)が、友人の祖逖(そてき)が自分より先に馬に鞭打って走らせ名をあげるのではないかと心配した故事から、他人より先に着手すること。 道をつけること。さきがけ。「―をつける」 |
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蒲鞭 | … | ほべん | 《故事》蒲(がま)の穂の鞭で打たれても痛くないが、鞭打たれることは恥かしいことだから 辱はずかしめを与えるだけで罰を軽くすること。転じて、寛大な政治。蒲鞭の罰。 |
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鞭尸 | … | べんし | 《故事》あまりに恨みが深いので、死体をむちでたたいて恨みをはらすこと。 | ||||
鞭影 | … | べんえい | 《故事》むちのかげ。 よい馬は、実際にむちでうたれなくても、むちのかげを見ただけで走るということから、志のある者は、他から教えられたり、励まされたりしなくても、自分自身で学び、会得するということのたとえ。 |
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鞭策 | … | べんさく | 馬をうつむち。▽「策」は、先のとがった竹のむち。 むちでうつこと。むちうち。 むちうって励ます。 |
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鞭辟 | … | べんぺき | ①身分の高い人の通る道をあけるために、むちで民衆を追い散らしていくこと。 ▽「辟」は、避(さける)。 ②むちうち、励ます。 ③努力してきり開く。▽「辟」は、闢(ヘキ)(ひらく)。 |
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赭鞭 | … | しゃべん | あかい色のむち。 ▽昔、神農氏が薬草をみつけるために、それでいろいろな草をうってためしたという。 |
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電鞭 | … | でんべん | いなずまのこと。 | ||||
鞭声粛粛 | … | べんせいしゅくしゅく | ひそかに攻撃を進めること。 川中島の戦いで、上杉謙信が夜陰(やいん)に軍馬のむちの音を立てずにひっそりと川を渡り敵陣に迫る情景を詠じた、頼山陽(らいさんよう)の漢詩から。 |
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鞭を惜しめば子供は駄目になる | 厳しく育てなければ子どもは正しい人間にならないという戒め。 子どものしつけに、むちをためらうなということ。 |
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駑馬に鞭打つ | 能力以上のことを無理に強要するたとえ。 駑馬に鞭打って無理に速く走らせようとする意から。また、自分の努力をへりくだっていう言葉。 |
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繫ぎ馬に鞭を打つ | しても無駄なこと、しようとしても無理なことのたとえ。 つながれたウマに鞭を打っても、走れるわけのないことから。 |
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鞭長けれど及ぶ莫(な)し | 《故事》むちは長くても馬の腹にまでは届かない。長鞭馬腹に及ばず。 勢力が強大であってもまだ思うにまかせないことがあることのたとえ。 |
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鞭を揚(あ)ぐ | 馬を速く走らせるために鞭を振り上げる。 | ||||||
鞭鐙(むちあぶみ)を合わす | 馬に乗って速く走らせる時、鞭うつ拍子に合わせて鐙をあおる。 |
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