01 | 深山に鐘が鏗鏗と鳴り響く | こうこう |
①金石のぶつかり合う音。②寺の鐘の音。 ③ことばがはっきりしているさま。 |
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02 | 蜿蜿と延びる之字路を辿る | しじろ |
「之」の字型の道。 曲がりくねっている道のこと。 |
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03 | 内に機密を幹(つかさど)り出でて誥命を宣す | こうめい |
①天子が下の者につげ、また、命ずる文。みことのり。 ②朝廷が爵位を与えるとき、天子が下すことば。 |
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04 | 地層の裂罅にセメントを注入する | れっか |
われめ。さけめ。 | ||
05 | 枕簟を斂め室堂及び庭を灑掃す | ちんてん |
まくらと、むしろ。転じて、寝具のこと。 「簟」は、よしずで編んだむしろ。 |
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06 | 吹花擘柳の風が吹き過ぎる | はくりゅう |
吹花擘柳…花をそっと吹き開かせ、また柳の芽を割き分けるようにそよぐ春の風。 | ||
07 | 城を高くし塹を深くし藺石を具う | りんせき |
城の上から、敵を防ぐために投げおとす石のこと。 | ||
08 | 俛仰の間にして四海の外を撫す | ふぎょう |
うつむいたり、あおいだりすること。たちいふるまい。 「俛仰之間」…《故事》顔をうつむけたり、あおむけたりするほどのわずかな間。 |
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09 | 舟を江海に浮かべ楫櫂を捐棄す |
しゅうとう しょうとう |
舟を進めるかい。 「楫」は、短いかい、「櫂」は、長いかい。 |
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10 | 夫聖人は鶉居して鷇食(こうしょく)す | じゅんきょ |
①うずらのように、すむ所が一定しないこと。 ②十二星次の一つ。井宿から柳宿までの間。 |
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11 | 心を竭くして自ら勖厲す | きょくれい |
精を出して努めはげむこと。 「厲」もはげむ意。 |
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12 | 仗旗の纛旛を立てて即位式を行う | とうばん |
①平安時代、軍陣で将軍の標識として立てた旗。 ②昔、朝廷で即位式などのとき 大極殿(後世は 紫宸殿)の庭に威儀を整えるために立てた仗旗。 |
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13 | 窮閭阨巷に処り困窘して履を織る | こんきん |
貧しくて、動きがとれず苦しむ。 | ||
14 | 種々の山菜を筐筥に盛って献上する | きょうきょ |
竹で編んだ四角いかごと丸いかご。 | ||
15 | 鴇羽の嗟が国中に満ちていた | ほうう |
鴇羽之嗟…人民が、兵役にかりだされてばかりいて、自分の父母を養うことができない嘆き。 | ||
16 | 山林羈鞅少なし、世路艱阻多し |
かんそ かんしょ |
人生や、山道がけわしく苦しいこと。 | ||
17 | 鱗鰭首尾宛も刻画の若し | りんき |
魚のうろことひれ。 | ||
18 | 放飯する毋れ、流歠する毋れ | りゅうせつ |
水のながれるような音をたてて汁を吸う。 | ||
19 | 殷たる雷大風を従え霾翳を散ぜしむ | ばいえい |
まきあげられた土砂が空をおおって暗いこと。 | ||
20 | 彭殤を斉しくするは妄作為り | ほうしょう |
長命と短命。 「彭」は、尭帝の臣下の長寿者、彭祖のこと。「殤」は、年若くして死んだ者のこと。 |