01 | 縷説するまでもなく明らかなことだ | るせつ |
こまごまと説くこと。 | ||
02 | 鼕鼕と太鼓が鳴り渡った | とうとう |
①鼓の音。太鼓の音。 ②波の音。 |
||
03 | 巫覡の託宣に従う | ふげき |
みこかんなぎ。 「巫」は女のみこ。「覡」は男のみこ。 |
||
04 | 昔の日記を篋底に秘する | きょうてい |
箱の底。箱の中。筐底。 筐底に秘す…人の眼にふれないように、箱の底深くしまっておく。 |
||
05 | 操觚界の見識が問われるところである | そうこ |
文筆に従事すること。 「觚」は方形の木札。中国古代、これに文字を記した。 |
||
06 | 嬋妍たる美女達が舞い踊った | せんけん |
顔や姿の美しくあでやかなさま。 | ||
07 | 詩的な頌辞を手向ける | しょうじ |
ほめたたえることば。頌詞。 | ||
08 | 印章を小篆で彫り上げる | しょうてん |
漢字の書体の一つ。大篆から脱化した字形で、筆写に便にしたもの。 秦の李斯(りし)の創始という。 |
||
09 | 油蝉の声が耳朶を打った | じだ |
①みみたぶ。 ②みみ。「―に残る」 |
||
10 | 作品に褒貶を加える | ほうへん |
ほめることとけなすこと。 | ||
11 | 実に人情に悖戻するものである | はいれい |
道理にそむくこと。 | ||
12 | 精神生活を蠧毒する虞がある | とどく |
①虫が食い、そこなうこと。 ②物事をそこないやぶること。 |
||
13 | 両作品にさしたる軒輊はない | けんち |
①あがりさがり。高低。 「軒」は車の前が高くあがること、「輊」は車の前が低くさがること。 |
||
14 | 哲学の研究に孜孜として励んだ | しし |
つとめ励むさま。 | ||
15 | 心の中の塵埃や渣滓を吐き出す | さし |
かす。おり。 | ||
16 | 情勢について検覈を加える | けんかく |
事実をきびしくしらべ考えること。検考。 「覈」はしらべる意。 |
||
17 | 眼前に千仞の崖がそそり立つ | せんじん |
山などの非常に高いこと。谷などの非常に深いこと。 「仞」「尋」は長さの単位。 |
||
18 | 鶴九皐に鳴き、声野に聞こゆ | きゅうこう |
幾重にも曲がりくねった奥深い沢。 | ||
19 | 人生は白駒の郤を過ぐるが若し | げき |
①すきま。 ②なかたがい。 |
||
20 | 朝菌は晦朔を知らず、蟪蛄は春秋を知らず | けいこ |
ツクツクボウシをいう。 夏だけ生存して春や秋を知らないところから、短命のたとえとする。 |