01 | 擣衣の音が旅愁を誘う | とうい |
砧(きぬた)で衣をうつこと。 | ||
02 | 清水が潺湲と流れる |
せんかん せんえん |
①さらさらと流れるさま。また、流れる水の音。 ②涙がはらはらと流れるさま。 |
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03 | 珍しいお香を数炷焚いて聞き比べた | すうしゅ |
幾度か香(こう)や線香をたき、くゆらすこと。 | ||
04 | 鰥寡孤独を愍れみ救う | かんか |
妻を失った男と夫を失った女。 やもおとやもめ。 |
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05 | 飆風に砂が巻き上げられた | ひょうふう |
つむじかぜ。 扶揺。 |
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06 | 既に筆力扛鼎の域に達した | こうてい |
かなえをかつぎ上げる。非常に力が強いことのたとえ。 筆力扛鼎…文章の力強いことをいう。 |
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07 | 諂諛を臚列した批評が多い | ろれつ |
並べること。並ぶこと。 「臚」も並べる意。 |
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08 | 人工的な虚飾を擺脱する | はいだつ |
束縛・習慣などを抜け出すこと。それらを除き去ること。 除き去ること。ぬけ出すこと。 |
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09 | 酔漢が蹣跚と歩み過ぎた |
まんさん はんさん |
足もとがよろめいて、ひょろひょろと歩くさま。 | ||
10 | 嫡男が父の偏諱を継いだ | へんき |
貴人などの2字以上の名の中の1字。 将軍あるいは大名などが、家臣の功ある者、または元服の際などに名の1字を与えた。 |
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11 | 胸中の恐懼が霧散した | きょうく |
①恐れかしこまること。 ②朝廷から勘気を蒙り、出仕を停められ、籠居・謹慎すること。 |
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12 | 埃氛に満ちた世を遁れる | あいふん |
汚れた空気。ほこりの多い空気。 転じて、俗世間のけがれた風俗。 |
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13 | 巫女のもとに翕然と村人が集まった | きゅうぜん |
多くのものが集まって一つになるさま。また、一致するさま。 「翕」はあつまる意。 |
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14 | 罪咎の軽重を量る | ざいきゅう |
つみとが。罪科。 | ||
15 | ネズミやリスは齧歯類に属する | げっし |
齧歯目の哺乳類の総称。 | ||
16 | 厩戸皇子の諡号は聖徳太子である | しごう |
生前の行いを尊び死後に贈られる称号。 おくりな。 |
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17 | 他からの掣肘を受けない | せいちゅう |
傍から干渉して自由に行動させないこと。 ひじを引っぱる意。 |
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18 | 特使は恰幅のよい赭髥の男だった | しゃぜん |
赤土色のほおひげ。 | ||
19 | 玉露、朝暉に消ゆ | ちょうき |
あさひ。 | ||
20 | 鹵莽にして漏らす所多し | ろもう |
軽率で不用心なこと。 事をなすのに粗略なこと。粗忽。 |