01 | 一再ならず巻帙が綻んだ | かんちつ |
書籍の巻と帙。 転じて、書籍。また、その巻数。 |
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02 | 東瀛の島嶼を歴巡した | とうえい |
①東方の大海。東海。 ②転じて、日本の意。 |
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03 | 太孫が儲位に即いた | ちょい |
①儲君の位。皇太子の位。 ②世子(せいし)の位。 |
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04 | 諸諸の繋縛を斫断する | しゃくだん |
切り断つ。 断ち切る。 |
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05 | 麦畑の嫩芽が目立ち始めた | どんが |
草木のわかい芽。わかめ。新芽。 「嫩」は若い意。 |
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06 | 稼穡懈らずおのずと産を成した | かしょく |
①穀物の植えつけと取りいれ。耕作。農事。農業。 ②農作物。 |
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07 | 不腆ながら微意を表したい | ふてん |
他人に贈る品物の謙譲語。薄志。粗品。 「腆」は厚い意。 |
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08 | 赭髥を蓄えた老人が現れた | しゃぜん |
赤土色のほおひげ。 | ||
09 | 目睹した者は少なくない | もくと |
実際に見ること。目撃。 「睹」は見る意。 |
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10 | 貧窶困阨の甚だしきに驚く | こんやく |
苦しむこと。難儀すること。 また、苦しみ。災難。 |
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11 | 巾幗の身をも忘れ奮い起った | きんかく |
女性の頭の飾り、または、喪中にかぶる頭巾。 転じて、女性。 |
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12 | 燭を仏龕に点じた | ぶつがん |
仏像などを入れる厨子(ずし)。仏壇。 | ||
13 | 倏忽として黒雲が空を覆った |
しゅくこつ しゅっこつ |
たちまち。にわかに。 | ||
14 | 領や肘が垢膩に汚れていた |
こうじ くに |
あかづき、あぶらじみること。くに。 | ||
15 | 譎詭や不正不義が蔓延っている | けっき |
①いつわりあざむくこと。譎詐。 ②変わること。また、奇異なこと。 |
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16 | 嶷然たる岩山が開っている | ぎょくぜん |
ひときわたかくぬきんでるさま。 ひときわすぐれているさま。 |
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17 | 敬服に値する剴切な考えである | がいせつ |
非常に適切なこと。 | ||
18 | 嬖愛する臣下の言を用いる | へいあい |
特別に愛すること。また、その人。 | ||
19 | 過激にして、蜂蠆の毒に犯さるること毋れ | ほうたい |
はちとさそり。 小さくて恐ろしいもののたとえ。 |
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20 | 蔬食、菜羹と雖も必ず祭る | さいこう |
野菜のあつもの。粗末な食物をいう。 |