01 | 粛々と鹵簿は進んだ | ろぼ |
儀仗を具えた行幸・行啓の行列。公式・略式の別がある。 「鹵」は大形の盾、「簿」は行列の順序を記す帳簿の意。 |
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02 | 嫂の懐孕を喜ぶ | かいよう |
みごもること。懐妊。 | ||
03 | 官私を問わず翕然と新制度に循った | きゅうぜん |
多くのものが集まって一つになるさま。また、一致するさま。 「翕」はあつまる意。 |
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04 | 鬢に瑇瑁の笄を挿す | たいまい |
ウミガメ科のカメ。中形で、甲長約70センチメートル。 背甲は鼈甲(べっこう)といい珍重、各種の装飾品に製作。 |
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05 | 醵金を募り記念碑を建てた | きょきん |
金銭を出しあって飲食する。 ある物事をするために金銭を出しあう。 |
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06 | 詩行から贅肬を削ぎ落とす | ぜいゆう |
いぼ。 転じてよけいなもの。役にたたないもの。 |
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07 | 托鉢僧が梵唄を唱える | ぼんばい |
仏典の偈(げ)、または頌(じゅ)を調子をあわせて歌うこと。声明。 法会のはじめに偈をよんで仏の徳をほめたたえること。 |
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08 | 爺娘妻子に別れを告げる | やじょう |
父母の俗称。 | ||
09 | 痛烈な詬罵を浴びせられた | こうば |
悪口をいって、はずかしめる。 | ||
10 | 斃死した旅人を荼毘に付す | へいし |
たおれ死ぬこと。のたれじに。 | ||
11 | 涓滴も余さず飲み乾した | けんてき |
①水のしたたり。しずく。「―岩を穿うがつ」 ②微小なもののたとえ。 |
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12 | 神殿が真っ先に焼燬された | しょうき |
焼くこと。焼き払うこと。 | ||
13 | 丱角にして詩文に長じた | かんかく |
①昔の子どもの髪型の一つ。あげまき。つのがみ。 ②幼い子ども。 |
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14 | 正岡子規の忌命日を獺祭忌という | だっさいき |
正岡子規の忌日。9月19日。糸瓜(へちま)忌。 | ||
15 | 幽邃の地に山墅を営む | さんしょ |
山中の別荘。山荘。 | ||
16 | 雨露の恩により萌櫱が生ずる |
ほうげつ ぼうげつ |
①出たばかりの芽と、ひこばえ。 ②転じて、物事のはじまり。 |
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17 | 崎嶇たる道が延々と続く | きく |
山路のけわしいこと。 転じて、世わたりの困難なことのたとえ。 |
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18 | 謫落して跼蹐の日々を送る | きょくせき |
身の置き所もない思いをすること。 肩身が狭くて世を恐れはばかって暮らすこと。 |
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19 | 人心を蠧毒する虞がある | とどく |
①虫が食い、そこなうこと。 ②物事をそこないやぶること。 |
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20 | 帝国の乂安は徐々に失われた | がいあん |
世の中がよく治まって安らかなこと。治安。 |