01 | 嶮路を辿り開敞せる海水に達した | かいしょう |
①ひらけてさえぎるもののないこと。 ②港湾が外海に面して風波を受けること。 |
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02 | 苑内で異国の禽獣を豢養した | かんよう |
やしない育てること。 | ||
03 | 講師は晨鐘と共に黌堂に赴いた | こうどう |
学校。 | ||
04 | 真夏の如き溽暑が続く | じょくしょ |
①むしあついこと。蒸暑。 ②陰暦6月の異称。 |
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05 | 矯めつ眇めつして品騭する | ひんしつ |
事物の優劣や品質などを論じ定めること。 品定め。 |
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06 | 寰中塞外ともに万歳を謳う | かんちゅう |
①天子の直接治める領地。畿内。寰中。 ②天下。世界。宇内。 |
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07 | 疆界の内側は外国人居留地である | きょうかい |
地域の境界。 | ||
08 | 過去の罪咎を数え立てる | ざいきゅう |
つみとが。罪科。 | ||
09 | 両者の間に釁隙を生じた | きんげき |
すきま。 仲たがいのこと。 |
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10 | 羈軛を脱して別世界の人となる | きやく |
牛馬をつなぎとめる道具。転じて、束縛。羈絆(きはん)。 「羈」は馬のおもがい、または、たづな。「軛」はくびき。 |
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11 | 只管に富貴を徼幸する |
きょうこう ぎょうこう |
まぐれあたりの幸運をもとめる。また、その幸運。 | ||
12 | 病を得て偃臥数旬に亘る | えんが |
うつぶしてねること。 | ||
13 | 泛泛として身の置き所が定まらない | はんぱん |
うかび漂うさま。 一面におおいかぶさるさま。うきうきと落ち着きのないさま。 |
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14 | 箕帚を携えて庭に向かう |
きそう きしゅう |
①ちりとりとほうき。掃除すること。 ②臣下あるいは妻となって仕えること。 |
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15 | 玳瑁の首飾りが出土した | たいまい |
ウミガメ科のカメ。中形で、甲長約70センチメートル。 背甲は鼈甲(べっこう)といい珍重、各種の装飾品に製作。 |
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16 | 大風吹き起こりて牖戸を撲つ | ゆうこ |
窓の戸。また、窓と戸。出入り口。 | ||
17 | 右手に酒杯を持ち左手に蟹螯を持つ | かいごう |
かにのはさみ。 「螯」は、大きいはさみ。 |
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18 | 巧緻な文体で一家を機杼する | きちょ |
①機を織ること。 ②詩文をつくるときのくふう。 |
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19 | 君、政を為すに鹵莽にすること勿れ | ろもう |
軽率で不用心なこと。 事をなすのに粗略なこと。粗忽。 |
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20 | 杳然として天界高し | ようぜん |
はるかに遠いさま。 |