01 | 嘉辰令月を揀択する | かんたく |
区別すること。 えりわける。 |
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02 | 疲労と凍餒に嘖まれる |
とうだい とうたい |
凍え、飢える。 衣食が欠乏する。 |
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03 | 巫蠱神仏に惑溺する | ふこ |
祈祷や、まじないをして、人をのろうこと。 呪虫を用いて人をのろう。 |
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04 | 乱れた胸中は靄然として和らいだ | あいぜん |
①雲やかすみがたなびくさま。 ②なごやかな気分があふれるさま。 |
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05 | 文明の弊竇を剔抉する | へいとう |
弊害のある点。 「竇」は、あな。 |
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06 | 縁に坐して簷滴を見る | えんてき |
のきばからたれる水のたま。 のきからたれる雨だれ。 |
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07 | 廟謨顛倒して四海揺らぐ | びょうぼ |
廟堂すなわち朝廷のはかりごと。朝廷の政治の方針。 「謨」は、はかりごとの意。 |
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08 | 酥二十壺を貢進した | そ |
牛や羊の乳を煮詰めて濃くしたもの。 | ||
09 | 声を上げ潸然と涙を流した | さんぜん |
①雨がぱらぱらと降るさま。 ②涙がはらはらと流れるさま。 |
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10 | 銀子が厳重に苞裹してある | ほうか |
多くのものを一つにまとめて支配する。 「裹」は、くるむ。 |
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11 | 洛中に肆廛を構えた | してん |
みせ。たな。商店。 | ||
12 | 林間の清流で盥漱する | かんそう |
手を洗い口をすすぐこと。 | ||
13 | 簒弑相次ぐ下剋上の世となった |
さんし さんしい |
主君を殺してその位を奪うこと。 | ||
14 | 輦轂の下に一大祭典を催す | れんこく |
手車(輦車)のこしき。天皇の乗りもの。 輦轂の下…皇居のある土地。天子のひざもと。輦下。 |
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15 | 省みて愧赧の念にとらわれる | きたん |
恥じて顔を赤くすること。赤面。 | ||
16 | 圧状ずくめに承知させる | おうじょう |
①人をおどして無理に書かせた文書。 ②(「往生」と書く)無理におしつけて承知させること。 |
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17 | 喞喞たる虫の声を聞く | しょくしょく |
虫などが、ちっちっとしきりに鳴く声の形容。 また、嘆息の声の形容。 |
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18 | 智愚一視して畛畦を設けず | しんけい |
田のうね。さかい。 物の隔てをなすにいう。 |
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19 | 寧ろ鶏鶩と争うを為さんか | けいぼく |
にわとりと、あひる。 平凡な人のこと。鴻(おおがも)・鳳(おおとり)などに対していわれる。 |
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20 | 昊天成命あり | こうてん |
①夏の空。 ②西方の空。広い空。大空。 |