01 | 近世の俳論を瀏覧する | りゅうらん |
①通覧すること。目をとおすこと。 ②他人が見ることの尊敬語。 |
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02 | 辺境遐壌に至るまで巡幸された | かじょう |
遠く隔たった土地。 | ||
03 | 事例の尠少な現象である | せんしょう |
非常に少ないこと。 また、そのさま。わずか。 |
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04 | 詩文に刪潤を加える | さんじゅん |
詩文のよくないところを削り、足りないところを補うこと。 | ||
05 | 中納言の捐館の事を録した | えんかん |
死去の尊敬語。館を捐(す)つ。 住みなれた居館を捐ててこの世を去る意。 |
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06 | 鎖鑰を施した蔵に賊が侵入した | さやく |
①錠と鍵。とざし。とじまり。 ②外敵の侵入をくいとめるべき要所。 |
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07 | 資本の流通に壅塞を来した | ようそく |
ふさぐこと。 また、ふさがること。 |
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08 | 予々その佼黠が知れ渡っていた | こうかつ |
悪がしこい。 「黠」は、腹黒くて、ぬけめがない。 |
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09 | 民衆の間から懽呼の声があがった | かんこ |
よろこんで大声をあげる。 声をそろえてどよめく。 |
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10 | 左袵蟹文の風を蔑んだ | さじん |
着物の左えりをはだに近くして着る。遊牧民族の風俗のこと。 遊牧民族は左衽、中国人は右衽を習慣とした。 |
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11 | 岑岑たる頭に氷嚢をあてる | しんしん |
頭の痛むさま。 | ||
12 | 久しく各地に令尹を務めた | れいいん |
春秋・戦国時代、楚の最上位の官名。宰相のこと。 明・清代、地方長官の別名。 |
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13 | 無数の頭顱の先に凱旋将軍を見た | とうろ |
①頭蓋骨。特に、風雨にさらされて肉が落ちた頭蓋骨。されこうべ。 ②頭盧。あたま。 |
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14 | 凡そ誠愨ならざる者は無かった | せいかく |
きまじめでかたいこと。 | ||
15 | 人世の繋縛を斫断する | しゃくだん |
切り断つ。 断ち切る。 |
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16 | 勖勉して経書に精通する | きょくべん |
はげみつとめる。 努力する。 |
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17 | 棣鄂の情を全うする | ていがく |
にわうめの花。 棣鄂の情・・・兄弟が仲よくすること。 |
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18 | 東瀛茫々として辺際を知らず | とうえい |
①東の方の海。東海。「瀛」は、大海。 ②日本のこと。 |
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19 | 山路葩卉繁く野田風日好し | はき |
美しいはなが咲く草。 草ばな。花卉(かき)。 |
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20 | 妖孼は天の天子諸侯を戒むる所以なり | ようげつ |
災いまた、災いのおこるきざし。 |