01 | 雨に煙る遠巒を望む | えんらん |
遠くにみえる山々。 | ||
02 | 窓櫺を射る曙光が離床を促す | そうれい |
窓の小さい格子。 れんじ。また、れんじ窓。 |
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03 | 善く舅姑に仕えた | きゅうこ |
夫または妻の父と母。 | ||
04 | 警柝が場内に鳴り響いた | けいたく |
注意をうながしたり、時刻を知らせたりするために打つ拍子木。 | ||
05 | 羸馬に再び鞭を呉れる | るいば |
やせ衰えた馬。羸駑(るいど)。 | ||
06 | 春風に紅の巾幗が翻る | きんかく |
女性の頭の飾り、または、喪中にかぶる頭巾。 転じて、女性。 |
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07 | 嘖嘖たる世評に眩惑された | さくさく |
口々に言いはやすさま。「好評―」。 | ||
08 | 粉齏せられて址だに留めなかった | ふんせい |
こなごなになること。 こなみじんにすること。 |
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09 | 家訓を定めて子孫を提撕する |
ていせい ていぜい |
①後進者を教導すること。 ②奮いおこすこと。盛んにすること。ひっさげること。 |
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10 | 皁隷同然に遇された | そうれい |
①下僕の類。黒衣を着たしもべ。のち役所の雑役夫。 ②身分の低い者。召し使い。奴僕。 |
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11 | 辛辣極まる詬罵を浴びせる | こうば |
悪口をいって、はずかしめる。 | ||
12 | 棺椁に花を供える | かんかく |
内と外と二重になったかんおけ。 「棺」は、じかに死体を入れる箱「椁」は、棺を入れる外箱。 |
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13 | 峨々たる巉巌を前に凝立する | ざんがん |
山がごつごつと切りたっているさま。 険しい山。 |
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14 | 行く手に倏忽として氷山が現れた |
しゅくこつ しゅっこつ |
たちまち。にわかに。 | ||
15 | 筆跡に何処か孱弱なところがあった | せんじゃく |
ひよわなこと。 | ||
16 | 喟然として嘆息する外なかった | きぜん |
ためいきをついて嘆くさま。 | ||
17 | 嬖臣の重用が朝政を乱した | へいしん |
主君の気に入りの臣下。 | ||
18 | 僉議する迄もない事である | せんぎ |
多人数の評議。衆議。 「僉」は、みなの意。 |
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19 | 蜂蠆の毒に犯さるるが如し | ほうたい |
はちとさそり。 小さいが恐るべきもののたとえ。 |
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20 | 人皆七竅有りて視聴食息す | しちきょう |
頭部にある七つの穴。両目・両耳・鼻・口の穴のこと。 |