01 | 駅舎の甍瓦を眺め遣る | ぼうが |
瓦の屋根。 | ||
02 | 委蛇として隈澳に傍う | わいいく |
湾曲してはいりこんだ水ぎわ。 | ||
03 | 籬垣を廻り表門に到る | りえん |
かきね。まがき。 | ||
04 | 兵站部に食糧を移送する | へいたん |
戦場の後方に設けて、軍需品の補給や戦傷者の後送、および通信連絡などを行うための機関・場所。「站」は、中継所。 | ||
05 | 京城の丐者を禁ずる布令が出た | かいしゃ |
物ごいする者。 | ||
06 | 屋根が猋風に巻き上げられた | ひょうふう |
つむじかぜ。 扶揺。 |
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07 | 上つ世の墳塋を此処彼処に見る | ふんえい |
墓場。 祖先の墓のある故郷のこと。 |
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08 | 遠征の地に数年淹留した | えんりゅう |
久しくとどまること。 | ||
09 | 醵金を募って記念館をつくる | きょきん |
金銭を出しあって飲食する。 ある物事をするために金銭を出しあう。 |
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10 | 圧状ずくめに言質をとる | おうじょう |
①人をおどして無理に書かせた文書。 ②(「往生」と書く)無理におしつけて承知させること。 |
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11 | 二国間に釁隙を生じた | きんげき |
すきま。 仲たがいのこと。 |
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12 | 恋愛は人生の秘鑰である | ひやく |
秘密の倉庫をあけるかぎ。 秘密の事を知る手引き・手がかり。 |
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13 | 貶謫の憂き目をみる | へんたく |
官位をさげて遠方の地へ流刑にする。 | ||
14 | 時を移さず残賊を剿絶する | そうぜつ |
すばやく一撃のもとに滅ぼし、ねだやしにする。 | ||
15 | 風声鶴唳を以て勍敵となす | けいてき |
強敵。 | ||
16 | 蕈中の奇は松茸に若くは莫し |
しんちゅう じんちゅう |
きのこの中では。 きのこの中では松茸に及ぶものはない、の意。 |
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17 | 腥羶の窟に交臂抒情せず | せいせん |
なまぐさいこと。 なまぐさいもの。 |
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18 | 午睡より醒め欠伸至って快なり | けんしん |
あくびをし、のびをすること。 「欠(けん)」は「欠(缺:けつ)」とは別字。 |
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19 | 気風春日の煦育するがごとし | くいく |
恵みをかけてあたたかく育てる。 はぐくむ。 |
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20 | 好言口よりし莠言口よりす | ゆうげん |
もっともらしく見えるが、悪意のあることば。 まやかしのことば。 |