01 | 日昃の労を惜しまない |
にっしょく にっそく |
昼過ぎのころ。午後二時ごろのこと。 「仄」は、かたむく意。 |
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02 | いつしか肚裡に荊棘を生じた | とり |
腹のうち。心の中。 「肚」は胃の意。 |
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03 | 坡陀たる白砂の岡阜を眼前にする | はだ |
起伏があって平らでないさま。 「陀」は、横にのびる意。 |
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04 | 朏魄の西海に沈むを見る | ひはく |
三日月の光。 | ||
05 | 儼然たる婚姻娶嫁の掟があった | しゅか |
嫁取りと嫁入り。 | ||
06 | 温順和煦なるの快楽を求める | わく |
春の日の暖かなこと。 | ||
07 | 外圧に俛伏を余儀なくされた | ふふく |
①頭を下げてうつむくこと。かしこまるさま。 ②敬礼の一つ。手に笏を取り、腰を折って深くお辞儀する礼。 |
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08 | 万事左大臣の指麾に随った | しき |
①さしずすること。下知(げじ)。 ②楽隊・オーケストラの演奏や合唱などを統率すること。 |
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09 | 梳盥の後に寝に就く | そかん |
髪をくしけずり、手を洗う。 | ||
10 | 淤塞した溝渠が腐臭を漂わす | おそく |
どろがつまってたまる。 | ||
11 | 遺族は徒歩で輀車に付き従う | じしゃ |
高貴な人の葬儀で棺(ひつぎ)をのせて運ぶ車。 | ||
12 | 厳冬に皴裂の痛みは極まった | しゅんれつ |
寒気のためにひびやあかぎれができること。 | ||
13 | 英国駐紮日本公使を拝命した | ちゅうさつ |
官吏が職務上の理由で任地に滞在すること。 「紮」は「箚」・「扎」と同じで、メモや公文書をひもでとじてとめおくこと。 |
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14 | 四月の山に嘉卉を見出す | かき |
美しい草花。 | ||
15 | 斃仆を心中に期していた | へいふ |
たおれ死ぬこと。斃死。 | ||
16 | 杲乎として天に登るが如し | こうこ |
高いさま。 | ||
17 | 感情の馳騁縦横なるも道理を離れず | ちてい |
①馬をかけまわすこと。馬でかけまわること。 ②思うままに支配すること。ほしいままにふるまうこと。 |
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18 | 久しく大兵を屯し供費殫竭す | たんけつ |
つきはてる。 すっかりなくなること。 |
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19 | 朕眇身を以て至尊を承く | びょうしん |
小さなからだ。 自分をへりくだっていうことば。 |
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20 | 銜恤の思い満ちたり |
がんじゅつ かんじゅつ |
うれいを心にふくみ持つ。 うれいをいだきつづける。 |