01 | 壁の掛け時計が鏗然と鳴った | こうぜん |
金属・石・楽器などがかん高い音を出すさま。 | ||
02 | 歩歩に足を止め瞻矚に遑あらず | せんしょく |
仰ぎ視る。 | ||
03 | 午睡を謂いて攤飯と為す | たんぱん |
満腹になった腹をゆったりと伸ばす。 食後の昼寝のこと。 |
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04 | 官を辞して粥文を生業とする | いくぶん |
文章を売る。文章を売って生計をたてること。 人から依頼されて、金をとって文章を作る。 |
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05 | 天子の棺椁は七重とされた | かんかく |
内と外と二重になったかんおけ。 「棺」は、じかに死体を入れる箱「椁」は、棺を入れる外箱。 |
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06 | 従容として易簀の時を迎える | えきさく |
病床をとりかえること。転じて、学徳ある人の死。簀を易(か)う。 曾子が死に臨んで、季孫より賜った大夫用のすのこを分不相応だとして易(か)えた故事。 |
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07 | 嫋娜たる麗人が歌いつつ舞う | じょうだ |
しなやかなさま。 なよなよしたさま。 |
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08 | 皇門より入り逵路に至る | きろ |
城壁の中にあって周囲に通じている大きな道路。 | ||
09 | 霎時にして事の重大なるを知った | しょうじ |
しばらくの間。ちょっとの間。暫時。副詞的にも用いる。 片時。 |
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10 | 鵝鴨起ち赤幟奔る | がおう |
①がちょうと、あひる。ともに水鳥。 ②人相見の用語で、右ほおの中央のやや下、口の横のあたり。 |
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11 | 艱窘に耐えて節義を全うする | かんきん |
①難儀。 ②飢饉の年。 |
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12 | 柊葉の状は芭蕉の如し | しゅうよう |
中国南部産の生姜の一種。葉が大きく、食物を包んでおくと長持ちする。 ちまきを包むのに用いる。柊の葉。 |
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13 | 美麗姚冶なる姿に心を奪われた | ようや |
顔かたちが美しく、なまめかしい。 美しい。 |
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14 | 村に碓舂の音が響く | たいしょう |
石うすでつく。 | ||
15 | 岌嶷たる山嶺が聯亙している | きゅうぎょく |
高くそびえる山。 また、山が高くそびえるさま。 |
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16 | 百木黝藹として涼涼たり | ゆうあい |
①樹木がこんもり茂るさま。 ②ほの暗い木かげのさま。 |
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17 | 玉輦巷陌を通過し畢わんぬ |
こうはく こうばく |
町の道。ちまた。 | ||
18 | 百骸九竅の中に物あり | きゅうきょう |
人体のある九つの穴。 口・両眼・両耳・両鼻孔・両便(大小便)の穴のこと。 |
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19 | 悉くその質を串殺す | せんさつ |
串刺しにする。 | ||
20 | 憖憖然として相知るなし | ぎんぎんぜん |
敬い慎むさま。 |