01 | 題簽を自筆で書いてある | だいせん |
①書名・巻数などを記して和漢書の表紙に貼付した細長い紙片、あるいは布片。 ②書物の題名・題字。 |
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02 | ローマ時代の簪珥が陳列されていた | しんじ |
①冠をとめるかんざしと、耳につける飾り玉。 ②貴人。 |
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03 | 賊徒が出没して縦に鹵掠した | ろりゃく |
奪う。かすめとる。 かすめ取ること。 |
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04 | 深さ二尺許りの地窖を穿つ | ちこう |
地中のあなぐら。 地面を掘った穴。 |
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05 | 昇汞水を用いて消毒した | しょうこう |
塩化第二水銀のこと。 無色柱状の結晶。水にはやや溶ける。猛毒。消毒に用いる。 |
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06 | 車馬麕至して熱鬧を極めた |
くんし きんし |
むらがってやって来ること。 「麕」はむらがる意。 |
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07 | 榛莽を拓き霊場の基を定めた |
しんもう しんぼう |
草木の乱れのびた所。やぶ。 | ||
08 | 折しも灑涙雨が降っている | さいるいう |
陰暦七月七日に降る雨。洒涙雨。 | ||
09 | 書画骨董が糶糴売買される | ちょうてき |
①売り米と買い米。穀物の売買。 ②取引所で行なわれる取引方法の一種で、売手一人に買手二人以上の競売(せりうり)と買手一人に売手二人以上の競買(せりがい)の総称。 |
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10 | 山肌に深い皺襞が刻まれている | しゅうへき |
しわと、ひだ。 衣服のしわ、山肌に刻まれたひだなど。 |
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11 | 同門に鬩牆の事が有った | げきしょう |
兄弟や仲間内同士であらそいあう。 また、内輪のあらそい。うちわもめ。 |
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12 | 齔齠にして漢籍に親しんだ | しんちょう |
髫齔と同義。幼年。 七、八歳の子どものこと。「齔」は、歯のぬけかわること。 |
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13 | 碧潭、委蛇として隈澳に傍う | わいいく |
湾曲してはいりこんだ水ぎわ。 | ||
14 | 互いに有無を懋遷し利を作す | ぼうせん |
交易につとめはげむ。 「遷」は、物を持ち運ぶ。 |
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15 | 戎僕、王の倅車の政を掌る | さいしゃ |
副車。そえぐるま。 | ||
16 | 老翁漸く欠伸して出で来たり | けんしん |
あくびをし、のびをすること。 「欠(けん)」は「欠(缺:けつ)」とは別字。 |
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17 | 罅漏を補うに断簡を以てす | かろう |
すきま。欠漏。 | ||
18 | 法制は必ず行い窪隆すべからざるなり | わりゅう |
①くぼむことと盛り上がること。 ②衰えることと盛んになること。 |
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19 | 黽俛事に従い敢えて労を告げず | びんべん |
励みつとめること。 精を出すこと。また、そのさま。 |
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20 | 両蛇の穴を争い螫齧するが如し | せきげつ |
刺す事、食いつく事。 |