01 | 喞喞たる虫の声が人を愁殺する | しょくしょく |
虫などが、ちっちっとしきりに鳴く声の形容。 また、嘆息の声の形容。 |
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02 | 人生の繋縛を斫断する | しゃくだん |
切り断つ。 断ち切る。 |
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03 | 一座を流眄して徐に席についた |
りゅうべん りゅうめん |
流し目で見ること。また、流し目。 | ||
04 | 掀髥として色紙に揮毫した | きんぜん |
笑ってヒゲの動くさま。 | ||
05 | 譎詭や不正不義が跋扈跳梁した | けっき |
①いつわりあざむくこと。譎詐。 ②変わること。また、奇異なこと。 |
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06 | 茴香の実を生薬に用いる | ういきょう |
せり科の多年草。ういきょう。 懐香。フェンネル。 |
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07 | 社長は創業者の仍孫である | じょうそん |
自分から七代後の子孫。 玄孫の曾孫。 |
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08 | 渺たる海原を眺めて居った | びょう |
水面などが限りなく広がっているさま。はるかにかすんでいるさま。 小さくて、よく見えないさま。かすかなさま。また、遠すぎて、はっきり見えないさま。 |
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09 | 潺潺として泉が瀉出する | しゃしゅつ |
そそぎだすこと。また、そそぎ出ること。 流れ出ること。 |
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10 | 哽噎極めて切なるものがあった | こうえつ |
のどにつかえる。また、むせぶ。むせび泣く。 のどを詰まらせて、むせび泣く。哽咽。 |
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11 | 一顧にだに値しない幺麼である | ようま |
①小さい。細かい。 ②価値のないつまらないこと。また、そのような人。 |
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12 | 封豕長蛇の如く天下を荐食した | せんしょく |
①しきりに食べる。 ②蚕が桑の葉をしきりに食べるように、つぎつぎに土地を侵略して自分のものとしてしまう。 |
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13 | 擅恣の譏りを免れない | せんし |
わがまま。ほしいまま。きまま。 | ||
14 | 簿書案牘の間に汨没していた | こつぼつ |
しずみかくれること。 世に現れなくなること。落ちぶれること。 |
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15 | 蔚薈たる叢林に歩み入る | うつわい |
①雲や霧の盛んに起こるさま。 ②草木の盛んに茂ること。 |
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16 | 軈て宇内を綏撫するに至らん | すいぶ |
なだめて、安らかにすること。 安んじいたわること。 |
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17 | 川辺に遊び軫憂を上ぐ | しんゆう |
いたみうれえる。きめ細かく心配する。 いたみ憂えること。重い心配。 |
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18 | 東に覆敗の軍有り、西に殪没の将有り | えいぼつ |
たおれ死ぬ。 | ||
19 | 縞衣綦巾いささか我を楽しましめん | ききん |
もえぎ色の絹。 むかし、未婚の女性の服とした。 |
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20 | 忠愨能なく、寒窶依るなし | かんく |
貧しくやつれる。 貧しくやつやつしい。 |