125-01 阿 |
音 | ア | |||||
訓 | くま | お | ひさし | よ(る) | おもね(る) | ||
阿 | … | お | ①親しみをこめて呼ぶときにつける接頭語。 ②女子の名の上につける愛称。 |
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阿翁 | … | あおう | ①妻が夫の父を呼ぶ称。 ②祖父。 |
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阿伽陀 | … | あかだ | あらゆる病気を治すという霊薬。不老不死の薬。阿伽陀薬。 | ||||
阿寒湖 | … | あかんこ | 北海道東部、釧路地方北部、雌阿寒岳(1499メートル)と雄阿寒岳(1370メートル)の中間にある湖。 | ||||
阿Q正伝 | … | あきゅーせいでん | 魯迅の小説。1921〜22年発表。 日雇い農民阿Qは辛亥革命に憧れるが、強盗犯として革命軍に銃殺される。 |
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阿兄 | … | あけい | 兄を親しんでいう称。にいちゃん。あにき。 | ||||
阿衡 | … | あこう | ](「阿」は頼る、「衡」ははかりの意。天下の民がそれによって公平を得る意) 殷の大臣伊尹(いいん)の称。転じて、宰相の意。日本で摂政・関白の称。 |
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阿古屋貝 | … | あこやがい | (阿古屋の浦に多く産したからいう) ウグイスガイ科の二枚貝。形は四角形に近く、やや膨らむ。長さ約6センチメートル。 |
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阿亀 | … | おかめ | ①お多福の仮面。 ②お多福の面に似た顔の女。醜い女をあざけっていう語。 |
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阿る | … | おもねる | (一説に、「おも」は面、「ねる」は練る、顔を左右に向ける意) 機嫌をとって相手の気に入るようにする。 |
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阿 | … | くま | ①道や川などの湾曲して入り込んだ所。 ②奥まって隠れた所。すみ。 ③色と色とが相接する所。光と陰との接する所。ぼかし。 ④秘めているところ。隠していること。 ⑤かたすみ。へんぴなところ。 ⑥欠点。 ⑦歌舞伎で役者の顔に施す色どり。くまどり。 |
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四阿 | … | しあ あずまや |
四方へ檐(のき)を葺きおろした家屋。寄棟ねあるいは入母屋いりもや造。 ②四方の柱だけで、壁がなく、屋根を四方に葺きおろした小屋。庭園などの休息所とする。 |
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諂阿 | … | てんあ | へつらいおもねること。阿諛(あゆ)。 | ||||
阿意 | … | あい | 相手の考えや気持ちにこびる。 | ||||
阿閣 | … | あかく | 四つのひさしのあるやかた。 | ||||
阿曲 | … | あきょく | おもねりまがる。 他人のきげんをとって調子をあわせる。 |
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阿漕 | … | あこぎ | 《故事》あくどく欲ばり、思いやりのないようす。 ▽「阿漕」は、「阿漕ケ浦」の略で、現在の三重県津市東南部の海岸。古くから、伊勢神宮に奉納する魚をとるため禁漁地であった。そこで、「あふことを阿漕の島に引く網のたびかさならば人も知りなむ」とうたわれ、「たび重なる」ことの意味があった。 |
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阿私 | … | あし | 仲間とぐるになって、情実で事をはかる。 | ||||
阿戎 | … | あじゅう | いとこ。 他人の子どもをいうことば。 |
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阿従 | … | あじゅう | 阿順・阿附。他人のきげんをとり、したがう。 | ||||
阿修羅 | … | あしゅら | インドの神の名。はじめは善神の名であったが、のち、闘争を主とする悪神とされる。 | ||||
阿誰 | … | あすい | だれともきまっていない人をさすことば。だれ。だれかしら。 | ||||
阿世 | … | あせい | 世間の調子にあわせてへつらう。 | ||||
阿堵 | … | あと | 晋代の代名詞。これ。この。このもの。 | ||||
阿堵物 | … | あとぶつ | 《故事》銭のこと。 ▽晋の王衍(おうえん)が銭ということばをきらって「このもの」といった故事から。 |
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阿婆 | … | あば | 年とった女性を尊敬していうことば。おばあさん。 年輩の女性の自称のことば。 |
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阿片 | … | あへん | 麻薬の一種。けしの若い実のしるをかわかしてつくる茶色の粉末。 | ||||
依阿 | … | いあ | こびへつらう。▽「阿」は、迎合する。 | ||||
阿闍梨 | … | あじゃり | でしを導き教える高徳の僧。 | ||||
阿呆 | … | あほ あほう |
おろか者。ばか。 | ||||
阿吽 | … | あうん | ①梵語(ボンゴ)の最初の開口音と最後の閉口音。すべての物事の始まりと終わりを指す。 ②吐く息と吸う息。「―の呼吸」 ③寺社の山門に置かれている一対の仁王像や狛犬の顔つき。一方は口を開き、他方は閉じている。 |
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阿嬌 | … | あきょう | ①美しい女性。美人。 ②中国、漢の武帝の妻。 |
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阿茶羅漬 | … | あちゃらづけ | ダイコン・レンコン・カブなどの野菜をきざみ、唐辛子・甘酢で漬けたもの。 「アチャラ」はポルトガル語の料理名で、ポルトガル人が伝えたことから。 |
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阿婆擦れ | … | あばずれ | ういういしさがなくなり、自分勝手であつかましいこと。特に、そういう女性。 | ||||
阿羅漢 | … | あらかん | すべての煩悩を絶ち、悟りの境地に達した人。 小乗仏教では最高の地位とされる。 |
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阿弥陀 | … | あみだ | ①仏西方浄土にいて、人々を極楽に導くとされる慈悲深い仏。阿弥陀仏。 ②「阿弥陀籤(くじ)」の略。何本かの縦線に横線を加えてひく籤。 |
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曲学阿世 | … | きょくがくあせい | 学問の真理を曲げて権力者や時勢に迎合すること。また、そうした人。 「阿世」は世におもねること。 |
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阿諛追従 | … | あゆついしょう | 相手に気に入られようとして、こびへつらうこと。 「追従」はこびへつらうこと。 |
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阿鼻叫喚 | … | あびきょうかん | 《仏教》阿鼻地獄に落ちた者が苦しんでさけびわめくこと。 転じて、非常にむごたらしいありさま。 |
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阿附迎合 | … | あふげいごう | 相手に気に入られようとして、へつらい、こびること。 「阿附」は、人の機嫌をとり、へつらいしたがう、 「迎合」は、人の気に入るように調子を合わせる意。 |
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元の木阿弥 | 一度よい状態になったものが、再び以前の悪い状態に戻ること。また、それまで積み重ねてきた努力や苦労が無駄になること。 《故事》戦国時代、筒井順昭が病死したときに子の順慶が幼少であったので、順昭の声に似ていた盲人木阿弥を影武者に立てた。順慶が成長してのちに順昭の死を公にし、木阿弥はもとの身分に戻ったという故事から。 |
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呉下の阿蒙 | いつまでも進歩がない昔のままの人間であるたとえ。また、無学な者のたとえ。 「呉下」は呉国にいるということ。「阿」は親しんで呼びかける際に名前の上につける語。呉国にいたころの蒙さんの意。 《故事》中国、三国時代、無学だった呉の呂蒙(りょもう)は主君孫権のすすめで学問に励んだ。久しぶりに会った魯粛(ろしゅく)が「もはや呉にいたころの蒙さんではない」と言って感服した故事から。 |
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金の光は阿弥陀ほど | 金銭のもつ威力・効力は、阿弥陀(アミダ)の霊力ほど大きいということ。 | ||||||
下駄も阿弥陀も同じ木の切れ | 尊卑のちがいはあっても、根本は同じであることのたとえ。 下駄も、ありがたい阿弥陀様の木仏も、もとをただせば同じ木であることにかわりはない意から。 |
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阿波(あわ)に吹く風は讃岐にも吹く | 風俗や流行はひとつの土地から他の土地へ、また、上の者から下の者へ移りやすいというたとえ。 「讃岐」は今の香川県。 |
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阿弥陀も銭で光る | 金の力は絶大であるというたとえ。 仏のご利益でさえも、供える金銭の多少によって決まるということから。 |
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阿漕が浦に引く網 | 人にかくれてすることも、たび重なると人に知れ渡ってしまうということのたとえ。 | ||||||
阿吽の呼吸 | 二人以上で何かをするときに、互いの調子や気持ちが一致すること。 |
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