2021年度第1回の漢検1級 正解と簡単な意味です。
個人調べです。
間違いがある場合はご容赦ください。
1-1 音読み
1 | 偸安 | とうあん | 将来のことを考えず目前の安楽をむさぼること。 |
2 | 鑰匙 | やくし | かぎ。錠の穴に差しこんで錠を開閉する金具。 |
3 | 欠缼 | けんけつ | ある要件の欠けていること。民事法規で用いられた語。 |
4 | 肉髻 | にくけい | 仏の顔かたちを規定する三十二相のうちの一つ。 頭頂が丸く少し高くなってまげのようになっているもの。 |
5 | 乞巧奠 | きっこうでん | 中国における七夕(たなばた)行事。 |
6 | 草莽 | そうもう そうぼう |
草むら,やぶの意から,仕官しないで民間にある者。 |
7 | 扈遊 | こゆう | 天子のお供として一緒に旅行すること。 |
8 | 魚顋 | ぎょさい | 魚のえら。 |
9 | 欹歟 | いよ | 感歎の声。 |
10 | 妲己 | だっき | 殷王朝末期(紀元前11世紀ごろ)の帝辛( 紂王)の妃。 |
11 | 丐命 | かいめい | 命の助かることを願う。助命を求めること。 命ごい。 |
12 | 儡儡 | らいらい | 疲れ弱るさま。 |
13 | 淤淀 | おでん | 沈んでかたまったどろ。どろのかたまり。 |
14 | 獺 | だつ | カワウソの別名。 |
15 | 覘望 | てんぼう | 遠くからようすをうかがうこと。 |
16 | 幎 | べき | 死んだ人の顔をおおう布。 |
17 | 湮阨 | いんやく | 零落れる。疲れ果てる。 不幸。 |
18 | 首楞厳 | しゅりょうごん | 首楞厳三昧…第十地に住する菩薩が得る三昧。 |
19 | 教肄 | きょうい | 教え習わせること。 |
20 | 薛越 | せつえつ | 気ままにでてらめをすること。 |
1-2 訓読み
21 | 挈げる | ひっさ(げる) | 手に引っかけて持つ。 |
22 | 嘖む | さいな(む) | 1 𠮟ったり責めたてたりする。 2 苦しめる。 |
23 | 憑む | たの(む) | たよりになるものとしてあてにする。力としてたよる。 |
24 | 累わす | わずら(わす) | 1 心配させる。悩ます。 2 ほねをおらせる。面倒をかける。 |
25 | 青緡 | あおざし | 青く染めた麻縄の銭差(ぜにさし)。 |
26 | 鬻ぐ | ひさ(ぐ) | 売り広めること。 |
27 | 朸 | おうご | てんびん棒。 |
28 | 宜宜し | うべうべ(し) | 1 格式張っている。もっともらしい。 2 頼みがいがある。頼もしい。 |
29 | 敝れる | つか(れる) | つかれる。よわる。 |
30 | 侑む | すす(む) | すすめる。飲食をすすめる。 |
2 書取
1 | 渾身 | こんしん | 《「渾」は、すべての意》からだ全体。全身。満身。 |
2 | 穀雨 | こくう | 穀雨の候は「穀物を育てる雨が降り始める季節になりました」と言う意味。 |
3 | 心悸 | しんき | 心悸亢進…心臓の拍動を自覚し動悸を感ずる状態で とくに心臓の拍動が異常に強く速くなっている場合に用いられる。 |
4 | 暈す | ぼか(す) | 輪郭や色の濃淡の境目をきわだたせないで、ぼんやりさせる。 |
5 | 琺瑯 | ほうろう | さび止めや装飾のために金属器の表面に焼き付ける不透明なガラス質のうわぐすり。 |
6 | 藉口 | しゃこう | 何かにかこつけること。口実をもうけて言いわけすること。 |
7 | 賽銭 | さいせん | 祈願成就のお礼として神や仏に奉納する金銭のこと 。 |
8 | 娑婆気 | しゃばけ | 現世に執着する心。 |
9 | 刮ぐ | こそ(ぐ) | 削りとる。こそげる。 |
10 | 屹度 | きっと | 話し手の決意や確信、また強い要望などを表す。確かに。必ず。 |
11 | 劈く | つんざ(く) | 勢いよく突き破る。つよく裂き破る。 |
12 | 潸潸 | さんさん | 涙をさめざめと流すさま。 |
13 |
箝口令 緘口令 |
かんこうれい | ある事柄に関する発言を禁じること。 鉗口令でも正解か。 |
14 | 剔抉 | てっけつ | えぐり出すこと。ほじくり出すこと。 |
15 | 祭祀 | さいし | 神や祖先を祭ること。 |
16 | 御璽 | ぎょじ | いくつかの国において、皇帝(または天皇)が公式に用いる印章(璽)を指す語。 |
17 | 斉眉 | せいび | 斉眉之礼…食事の膳をまゆの高さまでささげてする礼。 |
18 | 済美? | せいび | 美徳を成しとげること。子孫が父祖の立派な業績を受け継ぐこと。 |
19 | 襷 | たすき | 衣服のそでをたくし上げるために肩から脇にかけて結ぶひも。 |
20 | 聢と | しか(と) | はっきりと。たしかに。しっかりと。 |
3 選択書取
1 | 丘壑 | きゅうがく | おかと谷。転じて、隠者の住む所。また、隠者の心の楽しみをいう。 |
2 | 繍腸 | しゅうちょう | にしきの心の意で、詩文の才能に富んでいること。また、その人。 |
3 | 牙保 | がほ | ①仲買。牙儈すあい。 ②贓物の売買その他の処分を仲介すること。 |
4 | 華胄界 | かちゅうかい | 貴族の社会。 |
5 | 圭復 | けいふく | 人から来た手紙を再三くりかえして読むこと。 |
4ー1 四字熟語
1 | ( ? )潰堤 | 螻蟻 | 大きな事件や事故もほんの小さな原因からもたらされることのたとえ。 けらやありが掘ったようなごく小さな穴でもいずれは大きな堤防を壊してしまうことになる意から。 |
2 | ( ? )待旦 | 枕戈 | ほこを枕にして寝て、あしたを待つ意から、戦いの準備をいつも怠らないたとえ。 「戈」はほこのこと。「旦」はあしたの意。 |
3 | ( ? )折衝 | 樽俎 | 宴会でなごやかに交渉し、うまく話を運ぶこと。 「樽」は酒だる、「俎」は肉料理をのせる台。転じて、「樽俎」は宴会のごちそうのこと。 |
4 | ( ? )巳己 | 已己 | (已・己・巳と、それぞれの字形が似ているところから)互いに似ているものをたとえていう語。 |
5 | ( ? )歯肥 | 持粱 | 爽やかで心地よい秋を言い表す言葉。 空が高く、すっきりと晴れ渡る気持ちのよい秋の季節になると、馬も餌をよく食べてたくましく肥えるということから。 |
6 | 落英( ? ) | 繽紛 | 花びらがはらはらと乱れ散るさま。 「英」は花・花びら。「落英」は散る花びら、また、散った花びらのこと。「 繽」は多く盛んなさま。「繽紛」は花の乱れ散るさま。 |
7 | 玉兎( ? ) | 銀蟾 | 月のこと。 「玉兎」は月にすむといううさぎ。「銀蟾」は月にすむというひきがえる。 |
8 | 博文( ? ) | 約礼 | 広く学び、その知識を礼によって集約すること。 広く書物を読んで見識を高め、それを礼を基準にして締めくくりをつけ、実践すること。 |
9 | 鬱肉( ? ) | 漏脯 | 一時しのぎのために、先の不利益や危険などをかえりみないこと。 「鬱肉」は、腐った肉。 「鬱」は、臭いなどがこもる。 |
10 | 管窺( ? ) | 蠡測 | 見識がきわめて狭いことのたとえ。 「管窺」は、細い管くだを通して天を見ること。 「蠡測」は、小さなホラ貝で海の水を測ること。 |
4-2 四字熟語選択読み
1 | 曲突徙薪 | きょくとつししん | 災難を未然に防ぐことのたとえ。 煙突を曲げ、かまどの周りにある薪を他に移して、火事になるのを防ぐ意から。 |
2 | 断鶴続鳧 | だんかくぞくふ | 理由もなく、どうなるかも考えずに自然に手を加えて害すること。 無闇に自然に手を加えるべきではないという戒め。「鳧」は鳥の鴨のこと。 足の長い鶴の足を切って、足の短い鴨に継ぎ足して長くしても意味はないということから。 |
3 | 慧可断臂 | えかだんぴ | 非常に強い決意のほどを示すこと。 また、切なる求道の思いを示すこと。 慧可が達磨に入門を願って許されなかったとき、自分の左腕を切断してその決心の強いことを示し、入門を許されたという故事。 |
4 | 牛驥同皁 | ぎゅうきどうそう | すぐれた人物が劣った人物と同じ待遇を受けることのたとえ。 |
5 | 麤枝大葉 | そしたいよう | 大ぶりな枝がまばらに伸びていて、葉が大きいこと。 文章が、細かい技巧や規則に走らず、ゆったりとしていること。 大まかで、風格があること。 |
他の選択肢
1 | 咫尺万里 | しせきばんり | 詩や絵画などの小さなものの中に、壮大な世界がこめられているということのたとえ。 「咫」と「尺」はどちらも距離の単位で、短い距離のたとえ。 |
2 | 牛溲馬勃 | ぎゅうしゅうばぼつ | くだらないもの、役に立たないもののたとえ。 「牛溲」は、牛の小便。 「馬勃」は、馬の糞ふん。 |
3 | 蒼蠅驥尾 | そうようきび | つまらぬ者であっても、すぐれた人についていけば功名を得ることができるということのたとえ。 |
5 当て字・熟字訓
1 | 稲架 | はさ | 刈り取った稲束を乾燥するための木組み。 |
2 | 花魁 | おいらん | 吉原遊郭の遊女で、その中でも一握りの位の高いもののことを指す。 |
3 | 矮鶏 | ちゃぼ | 鶏の品種のひとつ。 |
4 | 波斯 | ペルシャ ペルシア |
現在のイランを表すヨーロッパ側の古名 |
5 | 仏掌薯 | つくねいも | 丸い塊状のやまのいも。 |
6 | 水蚤 | みじんこ | ミジンコ科の甲殻類。 |
7 | 障泥 | あおり | ウマの横腹とあぶみの間に垂らしてウマの足からとぶ泥をよける馬具。 |
8 | 小筒 | ささえ | 昔、酒を入れて携帯した竹の筒。 |
9 | 水綿 | あおみどろ | 緑藻類ホシミドロ科の淡水藻。 春から夏にかけて、水田や池沼に糸状にもつれあって浮かぶ。 |
10 | 金剛纂 | やつで | ウコギ科の常緑低木。 |
6 熟語と一字訓読み
1 | 擣碪 | とうちん | 碪(きぬた)を擣(う)つ。 |
2 | 擣つ | う(つ) | |
3 | 韞玉 | うんぎょく | 玉を包み抱く。 立派さを内にたくわえる。 |
4 | 韞む | つつ(む) | |
5 | 仍重 | じょうちょう | たび重なること。 |
6 | 仍に | しきり(に) | |
7 | 嗄声 | させい | しわがれ声。 |
8 | 嗄れる | か(れる) | |
9 | 拉朽 | ろうきゅう | 朽ちたものをくじだく。 極めて容易なたとえ。 |
10 |
拉く | くじ(く) |
7ー1 対義語
1 | 夜寐 | ⇔ | シンキ | 晨起 | 朝早く起きること。 早起き。 |
2 | 耄耄 | ⇔ | カクシャク | 矍鑠 | 年をとっても丈夫で元気のいいさま。 |
3 | 驥足 | ⇔ | ドケン | 駑蹇 | にぶくて足のおそい馬。 |
4 | 磽薄 | ⇔ | コウユ | 膏腴 | 地味が豊かで肥えていること。また、その土地。 |
5 | 潔浄 | ⇔ | クエ | 垢穢 | 垢で汚れること。 あかでよごれていること。 |
7-2 類義語
6 | 双魚 | = | ガンパク | 鴈帛 | 手紙。音信。 |
7 | 鳥目 | = | ガガン | 鵞眼 | 銭 (ぜに) の異称。 |
8 | 点竄 | = | シオウ | 雌黄 | 文章を改竄したり、批評したり、添削したりすること。 |
9 | 示現 | = | ヨウゴウ | 影向 | 神仏が仮の姿をとって現れること。 |
10 | 佳配 | = | コウキュウ | 好逑 | よい連れ合い。よい配偶者。 |
8 故事成語・諺
1 | ケンパク同異の弁 | 堅白 | 是非曲直を言いくるめて、論理をねじ曲げることをいう。 |
2 | 退っ引きさせぬクギカスガイ | 釘鎹 | 釘と鎹。転じて、物事が離れないようにつなぎとめるもの。 |
3 | 山に躓かずしてテツに躓く | 垤 | 大きなことには慎重に取り組むので失敗は少ないが、小さなことは油断して失敗しがちだということ。「垤」は、蟻塚のこと。 |
4 | セキリンの味を嘗めて会稽の恥を雪ぐ | 石淋 | 汚穢(おわい)を忍び困苦に耐えて、復讐の功を遂げることのたとえ。 |
5 | シュウレンの臣あらんより寧ろ盗臣あれ | 聚斂 | 重税を取り立てて人民を苦しめる家臣よりは、主家の財をかすめ取って私腹を肥やす家臣のほうが、まだしも害は少ないということ。 |
6 | 猛虎の猶予するは蜂蠆のセキを致すに若かず | 螫 | 猛虎はどんなに強くても、ためらっていては、蜂やサソリがちくりと刺すのにも及ばない。力ある者でも決断力がなく実行しなければ、無力でなんの役にも立たない。 |
7 | 山を違ること十里ケイコの声猶耳に在り | 蟪蛄 | 山から十里離れてもまだの鳴き声が聞こえる。為政者はどこにいても耳に入る人民の声に従って政治を行うべきだということ。 |
8 | 君子はサンタンを避く | 三端 | 君子は文章・武術・弁論で人と争うことはしないということのたとえ。三端は筆端・鋒端・舌端の三つ |
9 | 食って愛せざるは之をシコウするなり | 豕交 | 人を養うのに、食べさせるだけで愛情をそそがないのは、人の遇する道とはいえないということ。 |
10 | 生は寄なり死はキなり | 帰 | 人は、仮にこの世に身を寄せて生きているにすぎず、死ぬことは本来いた所に帰ることである。 |
10-1 文章題の書取
1 | 無数のセイシュク紛糾して | 星宿 | ほし。 天球上の恒星、その見かけの集団。 |
2 | ショクショクとして秋を悲しむ | 喞喞 | 虫などが、ちっちっとしきりに鳴く声の形容。 また、嘆息の声の形容。 |
3 | 手をコマネきて | 拱 | 何もせずに傍観する。 |
4 | 其のヨレキ溢れ | 余瀝 | 器の底に残った酒や汁などのしずく。 |
5 | 世にネイし人に媚び | 侫(佞) | 口先巧みにこびへつらう。 おもねる。 |
6 | 鄙野シュウロウ習うて | 醜陋? | 顔かたちがみにくくいやしいさま。 |
7 | 聖主リンコウの地なり | 臨幸 | 天子が行幸して、その場所に臨むこと。 |
8 | エキテイの露の色うれう | 掖庭 |
宮中正殿わきの御殿。皇妃・宮女などのいる所。 奥御殿。後宮。後庭。 |
9 | 弋林チョウショの館 | 釣渚 | つりをするなぎさ。 |
10 | 片時のカイジンとなれり | 灰燼 | 灰ともえさし。もえかす。 |
10-2 文章題の読み
1 | 赧然 | たんぜん | 恥ずかしくて顔を赤くするさま。きまり悪く思うさま。 |
2 | 曩に | さき(に) | さき。さきに。かつて。 |
3 | 遺れて | わす(れて) | わすれる。 |
4 | 繹ぬれば | たず(ぬれば) | 物事のいわれを探りたずねる。一つずつ引き出して吟味する。 |
5 | 徼め | もと(め) | めったに実現できないようなことを願う。待ちうけてねらう。 |
6 | 恣 | ほしいまま | 自分勝手にするさま。わがまま。「権力を―にする」 |
7 | 焉んぞ | いずく(んぞ) | どうして。なんで。あとに推量の語を伴い、反語の意を表す。 |
8 | 鳳闕 | ほうけつ | 宮城の門。 ▽門の上に銅製の鳳凰(ホウオウ)が飾ってあるところからいう。 |
9 | 鑾輿 | らんよ | 天子の乗る車。 |
10 | 槐棘 | かいきょく | えんじゅといばら。 |