薤露 | … | かいろ |
【出典】 | … | 楽府詩集 |
【意味】 | … | 漢代、貴人の葬式のときにうたう歌。 人生のはかなさをいう。 「薤」はにら。人生のはかなさをにらの葉の露にたとえたもの。 元来、作者不明の古い歌詞であるが、漢の武帝の時に李延年が「薤露」と「蒿里(こうり)」の二曲に分け、「薤露」を王侯貴族の葬儀に、「蒿里」を士大夫・庶人の葬儀に用いるようにしたといわれている。挽歌の一つ。 |
【故事】 | … | 薤上の露、何ぞ晞(かわ)き易き、露晞けば明朝更に復(ま)た落つも、人死して一たび去らば、何れの時にか帰らん。 |