124-03.5 闇 |
音 |
アン |
|
|
|
|
|
訓 |
くら(い) |
やみ |
|
|
|
|
闇闇 |
… |
あんあん |
くらいさま。ひそかなさま。 |
闇穴 |
… |
あんけつ |
①暗い穴。 ②(人をののしる語)馬鹿。あほう。 |
闇黒 |
… |
あんこく |
①くらいこと。くらやみ。 ②世の中の秩序が乱れたり道義がすたれたりしているさま。また、文明が遅れていること。 |
暁闇 |
… |
ぎょうあん |
暁に月がなく、暗いこと。また、夜明け前の暗いとき。あかつきやみ。 |
黒闇闇 |
… |
こくあんあん |
一面まっくらなさま。 |
闇藹 |
… |
あんあい |
①こんもりと集まって盛んなさま。 ②はっきりしないさま。 ③茂みが、その下にうちよせる波につれて、明るくなったりくらくなったりするさま。 |
闇飾 |
… |
あんしょく |
くらい所でも、身じまいをきちんとする。人のいない所ででも身をつつしむこと。 |
闇忽 |
… |
あんこつ |
くらくて、はっきりしない。また、物事の道理がはっきりしない。 |
闇愚 |
… |
あんぐ |
おろかなこと。 |
闇対 |
… |
あんたい |
何も見ないで答える。そらで答える。 |
闇鈍 |
… |
あんどん |
物事の道理を知らず、動作がにぶいさま。 |
諒闇 |
… |
りょうあん |
天子が父母の喪に服するときの部屋。また、その期間。 |
闇雲 |
… |
やみくも |
深く考えることもせずに物事を行うこと。あてもなく。むやみやたら。 闇の中で雲をつかむ意から。 |
闇然 |
… |
あんぜん |
①悲しくて暗く沈んでいるさま。 ②暗いさま。 |
常闇 |
… |
とこやみ |
永久に真っ暗なこと。永遠のやみ。 |
宵闇 |
… |
よいやみ |
①十五夜が過ぎて陰暦二〇日ころまで、月の出がおそく宵が暗いこと。また、そのころ。 ②宵のころの闇。夕やみ。「―が迫るなか家路につく」 |
闇から牛を引き出す |
とっさには物の見分けのつかないこと。 また、鈍くて快活でない人の動作のたとえ。 |
闇から闇に葬る |
①胎児を出生しないうちに死なせる。堕胎する。 ②世間に現れず痕跡が残らないように物事や事件を始末してしまう。「不祥事を―」 |
闇の現(うつつ) |
暗闇にまぎれた現実。乱れまどう時の、わずかの間の本心。 |
闇の夜の錦 |
せっかくの功労や美事などが空しく埋もれてしまうこと。 転じて、甲斐のないこと。 |
闇に惑う |
①闇夜のために道に迷う。 ②分別を失って途方にくれる。 |
真の闇より無闇が怖い |
真っ暗やみよりも、常識や分別を欠いた者のほうが恐ろしい。 |
子故(ゆえ)の闇(やみ)に迷う |
子どもをかわいいと思うあまり、親が思慮分別を失ってしまうこと。 |
闇に提灯曇りに笠 |
何事にも先を見越し、前もって用心をすることが大切だということ。 帰りが夜になりそうなら提灯を持ち、空が曇っていたら笠を用意せよの意から。 |
闇夜に鉄砲 |
物事をあてずっぽうにやること。また、やっても意味がないことのたとえ。 くらやみの中で鉄砲を撃つことから。 |
一寸先は闇 |
すぐ目の前が真っ暗闇で何も見えないように、将来のことはまったく予測できないたとえ。 |
闇に烏 |
よく似ていて見分けにくいたとえ。是非曲直いずれとも判別しがたいことにもいう。闇夜に烏。 |
闇に暮れる |
①日が暮れて真っ暗になる。 ②悲嘆のあまり分別を失う。 |