01 | カンバツに飢饉なし | 旱(干)魃 | 日照りが続いて降雨の少ない年は、不作になりそうであるが、 農民が常に灌漑に気を配っている為、案外収穫が多いもので ある。不作はむしろ雨続きの年に多いようである。 |
02 | 人のゴボウで法事する | 牛蒡 | 他人の物を利用して自分の義務を果たすこと。 また、他人に便乗して、自分のするべきことをやるたとえ。 |
03 | 渡りヒヨドリ戻り鶫 | 鵯 | ひよどりがやって来るかと思うと、つぐみはもどって行く。 世の中には、さまざまな動きがあるということのたとえ。 |
04 | 同じ穴のムジナ | 狢・貉 | 一見関係がないようでも実は同類・仲間であることのたとえ。 多くは悪事を働く者についていう。 |
05 | フユウの一期 | 蜉蝣 | 人生の短くはかないことのたとえ。 |
06 | ガイサイの怨み | 睚眥 | 人から受けた恩と恨みは、必ず返すこと。一度食事を与えられた程度の小さな恩にも必ずお返しをして、てょっとにらまれた程度の恨みにも、必ず仕返しをする。 |
07 | テンダイの筆 | 椽大 | 堂々とした立派な文章をいうことば。 |
08 | 修身セイカ治国平天下 | 斉家 | 天下を治めるには、まず自分の行いを正しくし、次に家庭をととのえ、次に国家を治め、そして天下を平和にすべきである。 |
09 | 三界の火宅、シクの露地 | 四衢 | この世は、苦しみや悩みが絶えないものだ。 また、四つ辻の露地のように、閑散として居る事もある。 |
10 | レイスイの交わり | 醴水 | 子の交わりは水のように淡白であるがいつまでも変わることがなく、小人の交わりは甘酒のように甘く濃厚であるがすぐ飽きてしまうということ。 |