01 | 仏に方便、聖人にケンドウ | 権道 | 正しい目的のためには、ある程度いろいろな手段を用いるのは仕方がない。 |
02 | テンキ洩漏すべからず | 天機 | 重大な秘密は絶対に人にもらしてはならない。 |
03 | ソウヨウ驥尾に附して千里を致す | 蒼蝿 | 小人物でも賢者俊傑についていけば成功して名を上げることも可能である。 |
04 | 滄浪の水清まば以て吾がエイを濯うべし | 纓 | 世がよく治まっている時には中央に出て仕え、乱世には隠遁して政治にかかわることをやめること。また、物事にこだわらず時勢の移り変わりに応じてそれ相応の行動をする心構え。 |
05 | 桃李もの言わざれども下自らケイを成す | 蹊 | 徳望のある人はみずから求めなくても人々は自然にその徳を慕い寄ってくる。 |
06 | スウロの学 | 鄒魯 | 儒学のこと。 鄒とは、孟子の生地(山東省鄒県)。魯は孔子の生地(昌平郷辺境)。 |
07 | キシ連抱にして数尺の朽あるも良工は棄てず | 杞梓 | その人にどのような短所があってもその人の長所を生かして使うのが人材をいかす道である。 |
08 | 世の中よかれと鳴く烏はシトギを貰うて食う | 粢・糈 | たとえ口先だけでもお世辞を言うものはかわいがられ、憎まれ口をたたく者は嫌われる。 |
09 | 大弁はトツなるが如し | 訥 | 優れた弁舌家は余計なことを言わないから、かえって口下手に見える。 |
10 | ショウリョウ深林に巣くうも一枝に過ぎず | 鷦鷯 | 人はそれぞれ定まった分に応じて安んずるのがよい。 |