01 | 烏にハンポの孝あり | 反(返)哺 | 親に対して礼儀と孝行を尽くすこと。 ハトは親と同じ木に止まるときに三本下の枝にとまり、カラスは育ててくれた親の恩に報いるために、えさを運んで口移しにして老いた親に食べさせて養う。 |
02 | 関関たるショキュウは河の洲に在り | 雎鳩 | 窈窕たる淑女は、ミサゴの妻のように、君子の妻とするに相応しいものだ。 |
03 | テットウ水を漏らさず | 鉄桶 | 団結や守備が堅固で、少しのすきもないことのたとえ。 |
04 | ソウユ且に迫らんとす | 桑楡 | 死期が近づき迫ること。 桑楡は、夕日が樹上にかかっていること、転じて暮れ方、夕日、晩年、老年などの意。 |
05 | 湯のジギは水になる | 辞儀 | 風呂に入るときに遠慮して譲り合っていると、湯が冷めてしまう。遠慮も、時と場合とによることのたとえ。 |
06 | レイコウを食らう者は大牢の滋味を知らず | 藜羹 | 粗食に慣れた者にはごちそうの味がわからない。つまらない人間には高尚なことや重大なことは理解できないことのたとえ。 |
07 | 秋カマスは嫁に食わすな |
魳 梭魚 梭子魚 |
秋に脂がのり美味しい魚のかますは嫁に食べさせるなという事。 |
08 | 乳狗人を搏ちフクケイ狸を搏つ | 伏鶏 | 弱い者でも子どものためなら奮い立つたとえ。 |
09 | 尺蚓堤を穿てば能くイチユウを漂わす | 一邑 | 長さ一尺ばかりのミミズ)小さな ミミズが堤防に穴をあけただけでも、そこから 堤防が切れて、一村全体を水びたしにする 結果となることもありうる。 |
10 | 目、鏡を失えば則ち以てシュビを正すこと無し | 鬚眉 | 目が鏡を失えば、鬚眉 (ひげとまゆ) を整えることができず、身が道を失えば、その迷いを知ることができなくなってしまう。 |