01 | 文章は経国の大業にして不朽のセイジなり | 盛事 | 文章は、国を治めるための重大な事業であり、永久に朽ちることのない盛大な仕事である。 |
02 | 明珠ロウボウに出ず | 老蚌 | 平凡な親からすぐれた子が生まれるたとえ。 |
03 | 山の神にオコゼ | 虎魚・鰧 | 山の神は「醜女(しこめ)」だったため、自分より醜い魚をみて、我が身をなぐさめた話より。 |
04 | 命を知ものはガンショウの下に立たず | 巌牆 | 天命を重んずる人は、今にも崩れそうな危険な崖の下に立たないものだ。 |
05 | 釣りして綱せず、ヨクして宿を射ず | 弋 | 孔子は釣りはするが網で一網打尽に魚を捕ると言うことはしない。鳥を捕る時も矢に糸を付けて捕る(弋)が、巣にいる鳥を狙うと言うことはしない。節度が大切という意味。 |
06 | ラッキョウ食うて口を拭う | 薤・辣韮 | 辣韮を食ったあとで、知らぬ顔をしようとしても、口臭ですぐに分かるように、悪いことをして、知らぬ振りをしようとしても、すぐにばれることをいう。 |
07 | 酒にベッチョウあり | 別腸 | 酒には酒の入る別の腸がある。 酒量の多少は身体の大小には関係しないことをいう。 |
08 | 三十輻イッコクを共にす | 一轂 | 車の三十本の輻(や)は轂(こしき)の空虚な部分に集まっているが、この空虚な部分があってはじめて、車が回転して役に立つということ。無用の用。 |
09 | リュウジョ飛ぶの時花城に満つ | 柳絮 | 蘇軾の詩より。柳は春、花を咲かせたあと、綿毛のような実を結ぶ。これが柳絮だが、風にのって運ばれてゆくさまは雪が舞うようでも、羽毛が舞うようでもある。 |
10 | セキレキに翫れて、玉淵を窺わず | 磧礫 | 底の小石の見えるような浅い川に慣れ親しんで、宝石の沈んでいる深い淵をのぞきこもうとしない。つまらぬものに慣れてしまい、本当にすばらしいものを見ようとしないたとえ。 |