| 01 | 噂をされるとクシャミが出る | 嚔 | 人の噂をすると噂をされた当人がくしゃみをするという俗説。 |
| 02 | ザンゼンとして頭角を現す | 嶄然 | 一段高くぬきんでて力量をあらわす。 ひときわ目立って才能をあらわす。 |
| 03 | ケンカ玉樹に倚る | 蒹葭 | 実力もない者が親類などの威光で分不相応に引き立てられることのたとえ。 |
| 04 | ホウキで集めて箕で捨てる | 箒・帚 | 苦労をしてコツコツと集めたものを、一挙に大量に捨ててしまう。 |
| 05 | オンザの秋茄子 | 穏座 | 旬を過ぎるころの野菜はかえって、初物と同じように珍重される。 |
| 06 | 文籍腹に満つと雖もイチノウの銭に如かず | 一囊 | 腹一杯に蔵書があるぐらいに長じていても、実行しなければ、一袋の銭ほどの価値もない。 |
| 07 | 花を賞するに慎みてリヒに至る勿れ | 離披 | 花は満開にならないうちに鑑賞するのがよい。 物はいまだ絶頂に達しない段階をもってよしとすべきである。 |
| 08 | 君はウの如く、民は水の如し | 盂 | 君主たるものは、たとえば盆のようなものであり、民はたとえば水のようなものである。盆が四角ならば水も四角になり、盆が丸ければ水も丸くなる。 |
| 09 | エツによりて食を廃す | 噎・咽 | むせたので食べることを止める。 小さな差障りのために大事なことを止めるたとえ。 |
| 10 | 不善の人と居るはホウギョの肆に入るが如し | 鮑魚 | 臭い塩漬の魚を商う店にはいっていると自然にそのにおいがしみつく意で、悪い仲間と交わるといつのまにかその仲間に染まってしまうというたとえ。 |
