01 | 帙に収めた影印本を繙く | ちつ |
書冊の損傷を防ぐために包むおおい。 多く厚紙に布を貼ってつくる。 |
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02 | 徐に摺扇を開き、うちあおいだ | しょうせん |
「摺畳扇(しょうじょうせん)」の略。 折りたたみ式の扇のこと。扇子。 |
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03 | 羅紗に繻子の裏地をつける | しゅす |
繻子織の織物。滑らかで光沢がある。 | ||
04 | 石畳に戛然と馬蹄が響き渡る | かつぜん |
堅い物が触れて高く鋭い音を立てるさま。 また、鶴の鳴き声の形容。 |
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05 | 門前の偃蹇たる松の枝が見事だ | えんけん |
建物などががっちりしているさま。 高くはねあがるさま。おごりたかぶるさま。 |
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06 | 祖父は徳川家麾下の士であった | きか |
①将軍直属の家来。旗下。 ②ある人の指揮の下にあること。また、そのもの。部下。幕下。 |
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07 | 一瓢を携えて白髥の老人が現れた | はくぜん |
白いほおひげ。 | ||
08 | 太宰府への下向は官位褫奪に等しい | ちだつ |
①衣服をはぎとること。 ②官職をとりあげること。 |
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09 | 枳棘は鸞鳳の棲む所に非ず | ききょく |
①からたちと、いばら。ともに、とげのある木。 ②人の邪魔をするもの。 |
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10 | 黄禾、羸馬を起たしむ | るいば |
やせ衰えた馬。羸駑(るいど)。 | ||
11 | 小人の交わりは甘きこと醴のごとし | れい |
あま酒。 | ||
12 | 爵禄なる者は人臣の轡銜なり | ひかん |
たづなと、くつわ。 制御するもののたとえにも用いる。 |
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13 | 威 厳にして咫尺する能わず | しせき |
距離が非常に近いこと。 | ||
14 | 朕 甚だ愍焉たり | びんえん |
ふびんに思う。 | ||
15 | 境内闃然として人無きがごとし | げきぜん |
静かでさみしいさま。寂然。 |