01 | とうこう かいせき | 韜光 | すぐれた才能などを人に気付かれないように包み隠すこと。または、仏教の言葉では、悟りを開いたものが俗世を離れてひっそりと生活すること。 「韜」は包み隠す、「光」は人のすぐれた才能のたとえ、「晦」は隠す、「迹」は「跡」と同じ意味で、痕跡という意味。 |
( ? )晦迹 | |||
02 | へいそう せんきん | 弊帚 敝帚 |
自分の地位や能力などを理解せずに、思い上がることのたとえ。 または、自分の物ならどんなにつまらないものでも貴重に思えることのたとえ。 「弊帚」は使い古してぼろぼろになったほうきのことで、自分の物ならそのようなものでも千金の価値があると考えるという意味から。 |
( ? )千金 | |||
03 | しった げきれい | 叱咤 | 大声で励まして元気付け、奮い立たせること。 「叱咤」は大声で叱る、または励ますこと。 「激励」は激しく励まし元気付けること。 |
( ? )激励 | |||
04 | そうせき ちんりゅう | 漱石 | 自身の失敗や負けを認めようとしないこと。 または、何かにつけて言い訳ばかりすること。 西晋の孫楚が「石に枕し流れに漱ぐ」という言葉を「石に漱ぎ流れに枕す」と言い間違えた。 友人に間違いを指摘されると「石で歯を磨いて、流れで耳を洗うのだ」と無理な主張をして間違いを認めなかったという故事から。 |
( ? )枕流 | |||
05 | かいろ こうり | 薤露 | 人の一生は儚いということのたとえ。 または、死者を葬り、見送るための歌。 「薤露」は韮に降りた朝露との意味。 「蒿里」は中国にある死者の魂が集まるとされる山。 |
( ? )蒿里 | |||
06 | さんせい いっさん | 一爨 | 三つの世代の家族が一つの家で一緒に住むこと。 「爨」はかまどのこと。 三世代の家族が、一つのかまどを共有して食事を作るということから。 |
三世( ? ) | |||
07 | ろぎょ がいし | 亥豕 | 文字を書き間違えること。 「魯」と「魚」、「亥」と「豕」の字の形が似ていて間違えやすいことから。 |
魯魚( ? ) | |||
08 | かんせい せんけつ | 先竭 | 才能がある人ほど、衰退するのが早いということのたとえ。「甘井」はうまい水の出る井戸。 うまい水が出る井戸は、人がより多く集まるために、先に水がなくなるということから。 |
甘井( ? ) | |||
09 | いぶん きたん | 奇譚 | 非常に珍しい話。 「異聞」と「奇譚」はどちらも普通ではない不思議な話という意味。 |
異聞( ? ) | |||
10 | なんきつ ほくき | 北枳 | 人は環境次第で良くなることも悪くなることもあるということ。江南ではとても美味しい橘(たちばな)を、淮水より北の土地に植えると食べることができない枳(からたち)になってしまうことから。 |
南橘( ? ) |