問1
01 | らんう じゅっすう | 濫竽 | 実際は能力のない者が、いかにも才能があるかのように振る舞い、分ぶん不相応の地位に居座って能力以上の待遇を受けること。 「濫」はみだりに、でまかせにの意。「竽」は笛のこと。「濫竽」は無茶苦茶に笛を吹くこと。「充数」は必要な数を満たす意。 |
( ? )充数 | |||
02 | ちみ もうりょう | 魑魅 | 人に悪いことをする、さまざまな化け物のこと。 または、私欲を満たすために悪事を働く者たちのたとえ。 「魑魅」は山林の精気から生じるとされる化け物。 「魍魎」は山川や木石などの自然物の精気から生じるとされる化け物のこと。 |
( ? )魍魎 | |||
03 | たんせき らてい | 袒裼 | 衣服を脱ぎはだかになること。転じて、はなはだ無礼な振る舞いのこと。 「袒裼」は肌脱ぎになる意。 「裸裎」は身をあらわにする、はだかになる意。 |
( ? )裸裎 | |||
04 | かんり とうえき | 倒易 | 地位や立場などの順位が逆になっていること。 価値や秩序が乱れていることをいう。 「冠履」はかんむりと靴。「倒易」は入れ替わること。 かんむりと靴が入れ替わるという意味から。 |
冠履( ? ) | |||
05 | どうき ほうしゅ | 道揆 | 道理を基準に物事をはかり、自ら法を守ること。 「道揆」は道理に基づいて物事をはかることで、政治を行う上位の者への教訓。 「法守」は法を守ることで臣下など下位の者への教訓。 |
( ? )法守 | |||
06 | しれい せっさ | 切磋 切瑳 |
学問や人格を高めるために努力すること。 「砥」と「礪」と「磋」は磨くという意味。 「切」は骨などを切って加工すること。 |
砥礪( ? ) | |||
07 | ぼうおく さいてん | 采椽 採椽 |
飾り気のない素朴な家のこと。 「茅屋」はかやぶきの屋根。 「采椽」は手を加えていない切り出しただけの材木のこと。 |
茅屋( ? ) | |||
08 | ひじ ちょうもく | 長目 | すぐれた情報収集能力があり、深い観察力と鋭い判断力を備えていること。 「飛耳」は遠くの音までよく聞くことができる耳のこと。 「長目」は遠くまで見通せる目のこと。 |
飛耳( ? ) | |||
09 | ねんさい げつおう | 月殃 | かつてないほどの不幸な日のこと。 次々へと災厄に見舞われ、とてつもなく不幸なこと。 「年災」は天災で穀物がだめになること。 「月殃」は月の不運、報い、天罰などのこと。 |
年災( ? ) | |||
10 | ようとう はいび | 擺尾 | 気に入られるために相手の機嫌をとること。 「擺尾」は尾を振ること。 川の流れに逆らって泳ぐ魚の動作のことをいい、頭を揺らしながら尾を振るという意味から。 |
揺頭( ? ) |
問2
01 | しょうしゃく しゅくりつ | 意気がなくなり、恐れて小さくなること。 「銷鑠」は金属が溶けるという意味から、意気がなくなるということのたとえ。 「縮栗」は体をすくめて小さくなって恐れること。 |
銷鑠 縮栗 | ||
02 | ひんぼ りこう | 物事の見た目にこだわらず、本質を見抜くことのたとえ。 「牝牡」はめすとおすのこと。 「驪黄」は色の黒色と黄色。 |
牝牡 驪黄 | ||
03 | いれい そくかい | 浅い考えで大きな物事を推測することのたとえ。または、見識が狭いことのたとえ。 「蠡」は植物のひょうたん。 ひょうたんで一度海水を汲んで、その量から海の大きさを推測するという意味から。 |
以蠡 測海 | ||
04 | けいさい ふくん | 慎ましく質素な女性の服装のたとえ。 「荊釵」は荊のかんざし、「布裙」は布のもすそのこと。 梁鴻の妻の孟光は、節約のために荊のかんざしと布のもすそをいつも身につけていた故事から。 |
荊釵 布裙 | ||
05 | しちゅう だいてん | 史籀が今までの書体を改変して作った大篆という名前の新しい書体のこと。 「史籀」は中国の周の宣王のときの歴史を記録して、歴史書を編修する史官のこと。 「大篆」は書体の名前。 |
史籀 大篆 | ||
06 | こうが だいとう | 高い地位のしるしや、軍の本陣のしるしのこと。 「高牙」は象牙の飾りのついた旗で、主に本陣に立てる旗。 「大纛」は牛の尾などの飾りをさおにつるした大きな旗で、地位の高い人の車につけたり、軍の本陣に立てる旗。 |
高牙 大纛 | ||
07 | いんちん しかつ | 後のことは何も考えず、目先の利益を得ること。 または、一時逃れをしてあとで大変な災いを招くこと。 「鴆」は羽に猛毒をもつ鳥の名前で、この羽が入っている酒を喉の渇きを癒すために飲むということから。 |
飲鴆 止渇 | ||
08 | とつど えんけん | 怒った人やおごりたかぶった人の顔を言い表す言葉。 または、岩石が角ばっていて突き出た様子を言い表す言葉。 「突怒」は激しく怒っている様子。 「偃蹇」はおごりたかぶっている人の様子。 |
突怒 偃蹇 |