01 | ヤスリと薬の飲み違い | 鑢 | 一見すると似ているが、実際はまったく異なることのたとえ。 |
02 | タデスでもいけぬ奴 | 蓼酢 | (蓼酢を用いても食べられないもの、というところから) 食えないやつ。ふつうの手段では扱えない人。煮ても焼いても食えないやつ。 |
03 | 食前方丈イッポウに過ぎず | 一飽 | 人が1回に食べられる食事の量には限度がある。ぜいたくなごちそうもほんの一部を食べるだけで満腹してしまうのだから、ぜいたくもほどほどにしたほうがよい。 |
04 | ケイコ春秋を知らず | 蟪蛄 | 夏の期間だけに限られた命の短い蝉は春も秋も知らないから、短命なこと、 あるいは世間知らずなことをいう。 |
05 | 陶朱イトンの富 | 猗頓 | (陶朱および魯の猗頓が富豪であったところから) 莫大な富。また、富豪のたとえ。 |
06 | ホウタイだに毒あり | 蜂蠆 | 蜂やサソリのような虫でも毒を持っている。 ましてや国は普段から備えておかなければならない。 |
07 | 性は猶タンスイのごとし | 湍水 | 人間の本性は渦巻いて流れる水のようなものだ。 |
08 | 楚王サイヨウを好み朝に餓人有り | 細腰 | 上に立つ人の好みにあわせようと下の人たちがむりをすること。 |
09 | 神竜深泉に蔵れ、猛獣はコウコウを歩む | 高岡 | 龍は深い淵に隠れ、獣は丘に馳せ、狐は死ぬと故郷の方角を向いて倒れるという、どうして故郷を忘れることなどできるだろうか。 |
10 | 愚者は成事に闇く、智者はミボウに見る | 未萌 | 愚か者は物事が具体的な形になってもまだ気づかない。 賢いものは、まだ形になって現れていないうちにあらかじめこれからの動きを察知して適切な対策を立てる。 |